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Cass Elliot

今回は1972年1月にリリースされたママ・キャスこと、キャス・エリオットの『Cass Elliot』を取り上げます。
キャス・エリオット(紙ジャケット仕様)キャス・エリオット(紙ジャケット仕様)
(2009/10/21)
キャス・エリオット

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1. I'll Be Home (Randy Newman)
2. Baby I'm Yours (Van McCoy)
3. Jesus Was a Crossmaker (Judee Sill)
4. That Song (Bill Dean)
5. When It Doesn't Work Out (Leah Kunkel)
6. I'll Be There (Bobby Darin)
7. Disney Girls (Bruce Johnston)
8. I Think It's Going to Rain Today (Randy Newman)
9. Cherries Jubilee (Marilyn Messina)
10. All in the Game (Carl Sigman, Charles Dawes)
[Bonus Tracks]
11. We'll See (John Sebastian)
12. Try It, Baby (Berry Gordy)

ママス&パパスの解散後の1968年の夏、キャス・エリオットはプロデューサーにジョン・サイモンを迎えて、ソロ・アーティストとして念願のファースト・アルバムを発表します。所属のダンヒル・レコードは大きな期待を寄せていたのですが、ヴァラエティに富んだ楽曲が揃っていたものの難しいメロディと凝った作りが災いしたのか、セールス的には全米87位と芳しい成績を上げることが出来ませんでした。
ダンヒル・レコードはポップ路線に戻ることを要請。1969年に発表されたセカンド・アルバム『BUBBLE GAM, LEMONADE & SOMETHING FOR MAMA』はその路線に沿ったサウンドに仕上げられ、シングル・カットされた「It's getting better」(バリー・マン&シンシア・ワイル作)は全米第12位を記録します。このヒットでキャス・エリオットここにありとばかりの健在感を示したのですが、大人の歌を歌いたいという彼女の本意とは大きくかけ離れてしまう結果となりました。
その後、キャス・エリオットはデイヴ・メイソンとの活動や契約を消化するのために一時的に再結成されたママス&パパスへの復帰などを経てダンヒルを離れます。
1971年、キャス・エリオットは新たにRCAとソロ契約を結びました。今度こそフォーク・ロックでもなくバブルガムでもない自分の志向する音楽を心置きなく表現するために、彼女は早速レコーディングを開始。ヴァン・モリソンの『Astral Weeks』(1968年発表)を手掛けたルイス・メレンスタインをプロデューサーに迎え、翌1972年に今回紹介する『Cass Elliot』をリリースします。ランディ・ニューマン、ジュディ・シル、ブルース・ジョンストン(ザ・ビーチ・ボーイズ)といった同時代のシンガー・ソング・ライターたちの作品からオールディーズ、R&Bに至るまで選曲の妙が味わえるアルバムに仕上がりました。タイトルに『Cass Elliot』と自分の名前を名付けたところにも彼女の意気込みが伝わって来るようです。

それではアルバムの中から何曲か聴いていただければ幸いです。
まず、オープニング・ナンバーの「I'll Be Home」。もともとはポール・マッカートニーの依頼を受けたランディ・ニューマンがメリー・ホプキンのために書いた楽曲とのこと。ピアノの伴奏だけをバックにしっとりとジャジーに歌うかと思いきや、途中から力強いリズム・セクションとオーケストラが加わり、感動を呼ぶかのように盛り上げています。
カヴァー・ヴァージョンが多い曲で、ハリー・ニルソン(1970年発表の『Nilsson Sings Newman』に収録)、ヴィッキー・カー(1970年発表の『I'll Be Home』に収録)、バーブラ・ストライザンド(1971年発表の『Stoney End』に収録)、ミーナ(1971年発表の『Mina』に収録)、アン・マレー(1973年発表の『Danny's Song 』に収録)、マチルダ・サンティン(1993年発表の『Texas Girl & Pretty Boy』に収録)らに取り上げられていました。ランディ・ニューマン本人のセルフ・カヴァーは1971年発表の『Live』に収録されています。


I'LL BE HOME
家にいるの 家にいるのよ
あなたの人生がトラブルに遭って
誰も手を差し伸べてくれない時
気分が落ち込み慰めが必要な時
まわりに一緒にいてくれる人がいない時
思い出してね ベイビー
いつでも私を頼りにしていいのよ
家にいるから 家にいるから

家にいるの 家にいるのよ
あなたがどこを旅しようとも
どこを放浪しようとも
あなたは戻って来る だから私はここで待っているの
こんな風にあなたを愛せるのは私以外にはいない
私はあなたをここで癒し、いつまでも面倒を見てあげる
家にいるから 家にいるから ずっと家にいるからね


イタリアの有名なシンガーであるミーナのヴァージョンです。宜しければお聴きください。



続いて、バーバラ・ルイスが歌って1965年に全米第11位のヒットとなった「Baby I'm Yours」のカヴァー。アルバムからのファースト・シングルとしてリリースされました。ディスコ・サウンドの「The Hutsle」(1975年)で一世を風靡したヴァン・マッコイが書いた曲です。


ジュディ・シル作の「Jesus Was A Cross Maker」。本人のヴァージョンは1971年リリースの『Judee Sill』に収録されています。
他の主なカヴァー・ヴァージョンはザ・ホリーズ(1972年発表の『Romany』)ウォーレン・ジヴォン(1995年発表の『Mutineer (1995)』)に収録など。また、リンダ・ロンシュタットも「Bandit And A Heartbreaker」のタイトルで一部歌詞を変えて歌っていました。彼女のヴァージョンは1999年発表の『The Linda Ronstadt Box Set (4-CD Set containing Album Tracks And Some Rarities)』に収録されています。


ザ・ホリーズのヴァージョン。キャメロン・クロウ監督、オーランド・ブルーム主演のアメリカ映画『Elizabethtown』(2005年公開)の挿入歌として使用され、サントラ盤にも収録されました。また、2007年にリリースされたサントラの続編ではレイチェル・ヤマガタがこの曲を歌っています。


ジュディ・シルのオリジナル・ヴァージョンはライヴ映像でお楽しみください。



アルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされた「That Song」。


キャス・エリオットの妹であるリア・カンケル(コーエン)作の「When It Doesn't Work Out」。ちなみに、ママ・キャスの本名はエレン・ナオミ・コーエンです。


拙ブログではお馴染みのブルース・ジョンストン作の「Disney Girls」です。オリジナル・ヴァージョンはビーチ・ボーイズの『Surf's Up』(1971年発表)に収録。アート・ガーファンクルの『Breakaway』(1975年)、ブルース・ジョンストンのソロ・アルバム『Going Public』(1977年)でも取り上げられていました。


マリリン・メッシーナ作の「Cherries Jubilee」。


このほかにもランディ・ニューマン作の「I Think It Going Rain Today」(1968年発表の『Randy Newman』に収録)、山下達郎さんも1993年発表のアルバム『Season's Greetings』でカヴァーしている「It's All In The Game 」など秀逸な作品が取り上げられていました。また、2009年の再発盤ではボーナス・トラックとしてジョン・セバスティアンが書いた「We'll See」(1971年発表の『Four Of Us』に収録)、モータウンの創始者ベリー・ゴーディ作でマーヴィン・ゲイが歌って全米第15位のヒットを記録した「Try It, Baby」が収録されています。

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コメント

メリーホプキンのために書いた曲とは初めて知りました。
キャス・エリオットとミーナ、
全く違う楽曲に聞こえますね。
ミキタカ08様、コメントありがとうございます。
ネットでいろいろ調べたのですが、メリー・ホプキンが1970年にレコーディングしたとされる記録は見つけたものの、実際にリリースされた形跡を発見することが出来ませんでした。
同じ曲を歌っても印象ががらりと変わる。これが個性と実力というものなんでしょうね。カヴァーとコピーは別物ですから。
やっと
自分の歌が唄えたAlbumですよね
まさに
I'll Be Homeです♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。
やっと自分の望む歌が歌えるようになり、ソロ・シンガーとしても成功をつかんだのも束の間、悲しい運命が待ち受けていようとは。年を重ねて行けばもっといい歌を歌えたと思うと誠に残念です。
Backstreets 様

こんばんは。
これは素晴らしい作品ですね。
中でも「That Song」は大好きなナンバーで、何故ヒットしなかったのか不思議です。
また、他の曲もいい曲ばかりで、ママ・キャスのソロ作の中でも1、2を争う名盤だと思います。
もちろん旧盤は持っているのですが、紙ジャケ&ボートラ目当てでまた買うハメになりそうです(笑)。
おやぢ様、コメントありがとうございます。
ママ・キャスのシンガーとしての表現力を堪能できるアルバムだと思います。往年のハリウッド女優を思わせるモノクロのジャケット写真も味わい深いですね。
私も旧盤を持っていますが、ジョン・セバスティアンの楽曲のカヴァーがボーナス・トラックとして収録となると捨て置けずに購入してしまいました。

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