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Linda Ronstadt - Hand Sown...

拙ブログとリンクしていただいているPurple_Hazeさんのブログ「Blues Power」で、リンダ・ロンシュタットのサード・アルバム『Linda Ronstadt』が記事にされていました。真似をするわけでも対抗するつもりでもありませんが、今回はリンダが1969年に発表したソロ・ファースト・ソロ・アルバム、『Hand Sown...』を取り上げます。

Hand Sown... Home Grown/Silk PurseHand Sown... Home Grown/Silk Purse
(2009/10/13)
Linda Ronstadt

商品詳細を見る

1. Baby You've Been on My Mind
2. Silver Threads and Golden Needles
3. Bet No One Ever Hurt This Bad
4. Number and a Name
5. Only Mama That'll Walk the Line
6. Long Way Around
7. Break My Mind
8. I'll Be Your Baby Tonight
9. It's About Time
10. We Need a Lot More of Jesus (And a Lot Less Rock & Roll)
11. The Dolphins
12. Lovesick Blues
13. Are My Thoughts with You?
14. Will You Love Me Tomorrow?
15. Nobodys
16. Louise
17. Long Long Time
18. Mental Revenge
19. I'm Leavin' It All Up to You
20. He Darked the Sun
21. Life Is Like a Mountain Railway
22. (She's A) Very Lovely Woman [*]

セカンド・アルバム「Silk Purse」とのお得な2 in 1。11. の「The Dolphins」までが『Hand Sown...』の収録曲です。

リンダ・ロンシュタットがケニー・エドワーズ、ボブ・キンメルらと組んでいたストーン・ポニーズは1968年にシングル「Different Drum」をリリース。全米13位のヒットを記録しました。しかし、そのヒットが却って災いを呼んだのか、紅一点で見栄えの良いリンダばかりが注目されてグループに亀裂が生じバンドは3枚のアルバムを残して解散。ほどなくリンダはソロ・シンガーとして再出発することになりました。
リンダは1969年にソロとしてのデヴュー・アルバム『Hand Sown...』を発表。ストーン・ポニーズ時代の傾向と同じく、収録曲にはカントリー系の楽曲が目立つ構成になっています。幼き頃よりカントリー・ミュージックを好んで聴いていたというだけに、その傾倒ぶりがここでも如実に表されたアルバムと言えるでしょう。

それではアルバムの中から何曲か紹介します。
まず、オープニング・ナンバーの「Baby You've Been On My Mind」。ボブ・ディランの作品で、彼自身のヴァージョンは1991年にリリースされた『The Bootleg Series Volumes 1-3 』でようやく陽の目を見ました。本来のタイトルは「Mama, You've Been On My Mind」ですが、リンダは「Baby」と恋人に対しての歌に変えています。まだ洗練されていない素朴な雰囲気の中にも彼女から発せられた艶を感じ取れました。
カヴァー・ヴァージョンが豊富な曲で、ジョーン・バエズ『Farewell, Angelina』 (1965) 、ジョニー・キャッシュ『Orange Blossom Special 』(1965) 、ジュディ・コリンズ『Fifth Album』 (1965) 、ロッド・ステュワート『Never a Dull Moment』(1972)ら多数のアーティストがレコーディングしています。


こちらがボブ・ディランのオリジナル・ヴァージョン。


ジュディ・コリンズのヴァージョンです。



続いて、「Silver Threads And Golden Needles」。ダスティ・スプリングフィールドが在籍していたスプリングフィールズが1962年にヒットさせたナンバーです。リンダはこの曲がよほどのお気に入りなのか、1973年発表の『Don't Cry Now』でも再レコーディングしていました。
ワンダ・ジャクソンのヴァージョンがオリジナルのようですが、スキーター・ディヴィス、ドリー・パートンなど他のカントリー系のシンガーにもよく取り上げられています。また、サンディ・デニーも1977年発表の『Rendezvous』でカヴァーしていました。
今回はイーグルスと共演したライヴ映像でお楽しみ下さい。

http://http://www.youtube.com/watch?v=jyI4vc5EJvA

SILVER THREADS AND GOLDEN NEEDLES
どの部屋も涙で満たされた
あなたの孤独な豪邸などいらない
私が欲しいのは月明かりの下で誓った愛
だけどあなたはお金と名声で
私を幸せにできると思っている
あなたが好き勝手をしている間
私は悲しみの中に自分を覆い隠している

銀の糸と金の針があっても
私の心を縫うことはできない
あなたのワインを飲んだ酔いの中で
悲しみをまぎらす勇気なんかない
あなたのお金で私の愛は買えないわ
だって私はそんな女じゃないもの
銀の糸と金の針があっても
私の心を縫うことはできない


たぶんオリジナルと思われるワンダ・ジャクソンのヴァージョン。1956年のリリース。


スキーター・ディヴィスのヴァージョン。1963年リリースの『The End Of The World』に収録。


ドリー・パートン、ロレッタ・リン、タミー・ウィネットらと組んだユニットのアルバム『Honky Tonk Angels』(1993年発表)の中に「Silver Threads And Golden Needles」が収録されていました。ブログへの貼付けが出来ないので宜しければ下記のアドレスをクリックしてご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=h81LnuGnwko

こちらがスプリングフィールズのヴァージョン。



軽快な「The Only Mama That'll Walk The Line」。


ウェイロン・ジェニングスが1968年に発表したヴァージョンがオリジナルのようです。ブログへの貼付けが出来ないので、宜しければ下記のアドレスをクリックしてご覧ください。
まだアウトローと呼ばれる前のウェイロン・ジェニングスのステージですが、ダブル・ネックのギターでリズムを刻む人や当時の流行と思われる髪型をしたキー・ボードの女性(ウェイロン・ジェニングスの奥方らしい)などバック・バンドの構成には保守的なカントリーのイメージを打ち破ろうとする意志が表れているかのようです。

http://www.youtube.com/watch?v=z8rAA8K2718

このほかエルヴィス・コステロも1995年にアルバム『King Of America』の中で取り上げていました。

ボブ・ディラン作の「I'll Your Baby Tonight」。彼のオリジナル・ヴァージョンは『John Wesley Harding 』(1967) に収録。
アン・マレー『This Way Is My Way 』(1969)、 ホリーズ『Hollies Sing Dylan』 (1969)、エミルー・ハリス『 Gliding Bird 』(1969)、 ジョフ&マリア・マルダー『Pottery Pie 』(1970) 、ジャック・エリオット『Bull Durham Sacks & Railroad Tracks』 (1970) 、リタ・クーリッジ『The Lady's Not for Sale 』(1972) 、 トレーシー・ネルソン『Sweet Soul Music 』(1975) 、ロバート・パーマー『Don't Explain』 (1990)などカヴァー・ヴァージョンは枚挙に暇がありません。


エミルー・ハリスがマイナー・レーベルからリリースしたファースト・アルバムに収録されていたヴァージョンです。


ノラ・ジョーンズのヴァージョンは2002年にシングルのみの発売。


ボブ・ディランのオリジナル・ヴァージョン。


スキーター・ディヴィス(1970年発表の『It's Hard To Be A Woman』収録)でもお馴染みの古い・カントリー・ソング、「We Need A Lot More Of Jesus」。


こちらが作者である Wayne Raney のオリジナル・ヴァージョン。



フレッド・ニール作の「The Dolphins」。彼のオリジナル・ヴァージョンは『Fred Neil』 (1966) に収録。ケニー・ランキン『Mind Dusters』 (1967) 、イッツ・アビューティフル・デイ『Marrying Maiden』(1970)、ティム・バックリィー『Sefronia』 (1973)。エディ・リーダー with the Patron Saints of Imperfection『Mirmama』 (1992)など多数のカヴァーが存在します 。


こちらがフレッド・ニールのオリジナル・ヴァージョンです。


他にもランディ・ニューマン作の『Bet No One Ever Hurt This Bad』(彼のヴァージョンは1968年発表の『Randy Newman』に収録)、ストーン・ポニーズ時代の同僚だったケニー・エドワーズが書いた「The Long Way Around」、このアルバムのプロデューサーであるチップ・ダグラスの手による「It's About Time」など興味深い楽曲が含まれています。
プロモーション・ヴィデオが存在することから発売元のキャピタル・レコードがリンダにかける期待は大きかったと思われます。しかし、アルバムはチャート・インすることなく不発に終わりました。彼女がウエスト・コーストの歌姫として花開くにはまだ少し時間を必要としていたのでしょう。

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コメント

ありがとうございます。
1stアルバムの記事先に書いて頂いて気が楽になりました。
正直ここまで掘り下げた記事はとてもじゃないけど書けないし、すごく参考になりました。
Baby You've Been On My Mind、The Only Mama That'll Walk The Lineのリンダの映像も初めて見ました。
すごく貴重な映像感謝ですm(__)m

Purple_Haze様、コメントおよびトラックバックありがとうございます。
オリジナルや他のアーティストのカヴァー・バージョンまで紹介しすぎて、何やらとりとめのない記事になってしまったようで申し訳ございませんでした。
カヴァーした楽曲をリンダ自身が自分のものとして歌いこなしたうえで、さらにその曲の持つ魅力を高めていることが伝われば幸いです。
聴く者の
「心」を
浮き浮きさせてくれる
不思議な魅力の持ち主
聴くと
虜にさせてくれる
人ですよね
Good Choice♪

God bless you...
こんばんは。
昔から良く聴いている人ですが、
今回記事にされた1stは恥ずかしながら未聴です。
Silver Threadsは、色々な人が演っているみたいですね。
ジャニス・ジョップリンが、サン・フランシスコに出る前に演ったのも、
中々印象的です。
Azumi様、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り聴く者の心を高揚させながらも癒してくれる不思議な魅力がリンダには備わっています。一旦囚われの身になると彼女のもとから抜け出すことが出来ませんね。
Substitute様、コメントありがとうございます。
ジャニス・ジョプリンの歌う「Silver Threads And Golden Needles」が映画『JANIS』のサントラ盤に収録されていましたね。すっかり失念していました。
この曲は数々のアーティストが取り上げていますが、圧倒的に女性が多いようですね。歌詞の内容がそうさせているのかもしれません。

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