好きな音楽のことについて語りたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

The Beatles - Mother Nature's Son

拙ブログをよく訪問されるミキタカ08さんがブログ「1960~70年代アナログ・レコード、中高年向け鑑賞日乗 『年間300枚リスニングマラソン」で、ジョン・デンバーがカヴァーしたビートルズの「Mother Nature's Son」を記事にされておられました。それに触発されたわけではありませんが、今回はビートルズの「Mother Nature's Son」を取り上げます。
さて、お題の「Mother Nature's Son」。1968年にリリースされた『The BEATLES』(通称ホワイトアルバム)に収録されていた1曲です。

ザ・ビートルズザ・ビートルズ
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る

Disc:1
1. Back in the U.S.S.R.
2. Dear Prudence
3. Glass Onion
4. Ob-La-Di, Ob-La-Da
5. Wild Honey Pie
6. Continuing Story of Bungalow Bill
7. While My Guitar Gentley Weeps
8. Happiness Is a Warm Gun
9. Martha My Dear
10. I'm So Tired
11. Blackbird
12. Piggies
13. Rocky Raccoon
14. Don't Pass Me By
15. Why Don't We Do It in the Road?
16. I Will
17. Julia
Disc:2
1. Birthday
2. Yer Blues
3. Mother Nature's Son
4. Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
5. Sexy Sadie
6. Helter Skelter
7. Long, Long, Long
8. Revolution I
9. Honey Pie
10. Savoy Truffle
11. Cry Baby Cry
12. Revolution 9
13. Good Night

例によってレノン=マッカートニー共作名義ですが、ポール・マッカートニー主導で作られました。レコーディングもポール単独で行い、後から外部ミュージシャンによる管楽器の演奏、ポール自身の手によるティンパニーとドラムスが加えられています。ビートルズの他のメンバーの参加はありませんでした。



MOTHER NATURE'S SON
田舎の貧しい家に生まれた
母なる自然の息子
一日中座ってみんなのために
歌を歌って過ごしているのさ

渓流の傍に腰を下ろし
水かさが増して行くのを眺めている
跳ねる水が奏でる心地よい音に
耳を傾けている

緑の草原の中で僕を見つけてごらん
母なる自然の息子
陽射しのもとでひなぎくが
風に揺れながらのんびりと歌う

母なる自然の息子


ビートルズの4人は1968年の2月から4月頃にかけてインドに滞在。イギリスを巡回していたマハリシ・マヘーシュ・ヨギというインド人の宗教家の講演会に参加して興味を持ち、インドのリシュケシュまではるばる出かけて行ったのでした。マハリシは「トランセンデンタル・メディテーション Transcendental Meditation , TM 」(超超瞑想法)という瞑想技術を伝授する活動を世界各地で繰り広げていたのですが、ビートルズは彼の教えで精神的な新境地を切り開くことができて音楽を作る上でも刺激になると思ったのでしょう。また、この当時はビートルズに限らず、ヒンドゥー教や仏教、インド音楽などを含めて東洋的なものに関心を寄せる人々が多かったと聞きます。ドノヴァンやビーチ・ボーイズのマイク・ラヴもマハリシの教えに魅せられ、ビートルズの修行の旅に同行していました。
ガンジス川のほとりにある小高い丘の上でビートルズのメンバーたちは1日5時間以上のメディテーションに励み、滞在中に多くの楽曲のアイデアが生み出されたとされています。しかし、リンゴ・スター夫妻は2週間、ポールは3週間、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは1ヵ月半でインドを後にしました。
野菜中心の食事が合わなかったのが表向きの理由とされていますが、ビートルズの面々が禁欲生活に馴染めなかったとか、マハリシの言動に疑問や矛盾を抱いて短期間で袂を分かつことになったとも言われております。マハリシが多額のお布施を要求したり、随行していた女優のミア・ファーローに性的な興味を示してセクハラまがいの行為を行なったとの説も囁かれていますが、真偽のほどは分かりません。
ともあれ、このメディテーションの旅がビートルズのその後の音楽活動に多大な影響を与え、多くの楽曲が作り出されました。その中の1曲が「Mother Nature's Son」です。

『Anthology 3』に収録されていたヴァージョンです。


この曲は多くのアーティストが取り上げていました。YouTubeに幾つかありましたので、聴き比べていただけたら幸いです。
まず、ハリー・ニルソンのカヴァー・ヴァージョン。1969年リリースの『Harry』に収録されていました。原曲のイメージを崩さず忠実に歌うものの、彼の個性もよく表されています。
ビートルズに敬意を払っているような暖かみのあるヴォーカルに好感が持てました。


こちらはジョン・デンバーのライヴ映像。彼のスタジオ録音のヴァージョンは1972年発表の『Rocky Mountain High』に収録されていました。バック・バンドの演奏が付けられ、ビートルズとは少々雰囲気が違います。


最後はシェリル・クロウのカヴァー・ヴァージョン。2002年にリリースされた『I Am Sam』のサウンド・トラックに収録されています。ついつい彼女の美貌に見とれてしまいそうですが、ちょっと甘えたような声も魅力的。カントリー風のアレンジが花を添えていました。


スポンサーサイト

コメント

私のブログに触発されたとのご紹介ありがとうございます。

楽曲の背景や訳詞をそえて、
さらには十分なリサーチ後のPVのアップ等々、
かける時間も情熱も違うBackstreets さん、
今回もニルソンとシェリル・クロウの一味違う
アレンジを楽しませてもらいました。
ミキタカ08様、コメントありがとうございます。
つたない解説がお役に立てば幸いです。
この「Mother Nature's Son」は多くのアーティストに取り上げられており、J-ROCKのGLAYもカヴァーしております。YouTubeに彼らの音源があったのですが、割愛させていただきました。いくら演奏が上手くても発音はネイティヴにかなわないものです。
 いつもいい曲を紹介下さり、ありがとうございます。m(_ _)m
 この曲も大好きな曲で、昔、ギターも練習したりしましたが、たぶんもう忘れていると思います。(笑)
 カヴァーも初めて聞いた人もあり、やはりあらためて、名曲なんだと思いました。

takaboh様、コメントありがとうございます。
ニルソンらのカヴァー・ヴァージョンでは省略されていますが、イントロのイントロみたいな感じで始まるところがユニークな曲でした。
都会の雑踏を離れた田舎ののんびりとした風景や自然が思い浮かぶような叙情歌に思わず口ずさんでしまいそうです。
いろいろなアーティストのMother Nature's Son、楽しませていただきました。
たしか1975年、武道館でのジョン・デンバーの来日公演でもこれをやってくれたような記憶があります。彼にぴったりの歌ですね。
JUN LEMON様、コメントありがとうございます。
楽しんでいただけて幸いです。
おっしゃる通り、ジョン・デンバーにぴったりの曲だと思います。原曲とはひと味違ったアレンジが施された彼のヴァージョンを聴いていると、コロラドの山々や自然が目の前に迫ってきそうです。
今晩は、こちらでは初めまして。失礼します。
While my guitar gently weepsはずっと前から、Georgeの作品でエリック・クラプトンがギターを弾いてるのだと、思っていました。
恐妻家のミック様、コメントありがとうございます。つたないブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
「While My Guirar Gently Weeps」はジョージ・ハリスンが出来に不満を感じ、エリック・クラプトンに声を掛けてレコーディング・セッションに参加させたそうです。『Let It Be』をサポートしたビリー・プレストンには少々失礼な言い方かもしれませんが、ビートルズがロックのスター・プレイヤーをゲストに招き、主要なパートを任せた最初で最後のケースと言えそうですね。
こんにちは!

亀コメントになりますが、どうかお許しくださいませ・・・。

ミキタカさんの記事に触発されての記事だそうですが、とてもいい記事を書いてくださり、本当に感謝です。

ジョン・デンバー ファンの間ではこの「マザー・ネイチャーズ・サン」はとても有名であり、ビートルズのカバーの中でも逸品中の逸品として非常に人気があります。

ジョンらしいオリジナリティにあふれていて、私にとってもお気に入りのナンバーのひとつでもあります。

この記事を読んで感じたのは、ビートルズとジョン・デンバーとの意外な接点です。つまり、どういうことかと言うと、ビートルズのメンバーがメディテーションに興味を持ち、インドで修業をつんだわけですよね。そういった経験からこの曲が生まれたという点にちょっとした驚きがありました。

ジョン・デンバーもこういった瞑想に興味があり、瞑想のグループに参加して、それからインスパイアされていくつかの名曲を生み出しているのです。

作詞作曲というのは簡単にはできないものですので、そういった精神面を充実させるために、新たな何かを求めていくという点でビートルズとジョン・デンバーが、微妙に一致していたんだと思いました。

ジョンもおそらく、ずっとそれをしていたわけではなく、彼の音楽活動の1シーンとして、そういった経験を積んだのではないかなぁと、推測しています。

いずれにしてもこういった形でそれぞれの歌のルーツを探っていくのは、新たな発見があり、面白いものだと思いますv-22
マーヤ様、コメントありがとうございます。
カウンター・カルチャーが華々しかった時代、自己を見つめるため、あるいは東洋的なものへの関心から「Meditation」を行った人が多かったようです。精神面を充実させ、そこから何かメッセージを受け取ることが出来れば貴重な体験となるのですが、いつまでも没頭して実社会を顧みないといろいろな弊害が出て来るものだと思います。
おっしゃる通り、曲のルーツを探る作業は新たな発見があり興味が尽きません。

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://shadowdream25.blog105.fc2.com/tb.php/135-e09764c9
<< Harry Nilsson - HARRY | TOP | Loggins & Messina - MOTHER LODE >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。