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Loggins & Messina - MOTHER LODE

拙ブログとリンクしていただいているPurple_Hazeさんのブログ「Blues Power」で、ロギンズ&メッシーナのアルバム『Loggins & Messina』が記事にされていました。触発されたわけではありませんが、今回はロギンズ&メッシーナが1974年9月にリリースした『Mother Lode』を取り上げます。京都で学生時代を過ごされた経験のあるPurple_Haze様、どうか「真似し漫才米屋の丁稚」と囃し立てないようにお願い申し上げます。
なお、「真似し漫才米屋の丁稚」とは、人の真似ばかりしている者はせいぜいが米屋の丁稚ぐらいにしかなれず大成できないという意味で、ある程度の年齢の京都人しか理解できないと思われる言い回しです。ちなみに大阪では真似しゴンボと言うらしいとのこと。

進世界(マザー・ロード)(紙ジャケット仕様)進世界(マザー・ロード)(紙ジャケット仕様)
(2006/06/21)
ロギンス&メッシーナ

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1. Growin'
2. Be Free
3. Changes
4. Brighter Days
5. Time to Space
6. Lately My Love
7. Move On
8. Get a Hold
9. Keep Me in Mind
10. Fever Dream

ウエスト・コースト・サウンドの括りにとらわれないかのようにソウルやジャズ、加えてレゲエやカリプソの要素までをも積極的に取り入れてきたロギンズ&メッシーナでしたが、そうした傾向が顕著にあらわれているのがこの『MOTHER LODE』の特徴です。
このアルバムではロギンズ&メッシーナの音作りに重要な役割を果たしていたキーボード奏者のマイケル・オマーティアンが抜け、デヴィッド・ペイチがサポートに加わっていました。ジャズ・ミュージシャンを父に持ち、後にボズ・スキャッグスとのセッションで名を上げ、TOTOを結成して成功をつかんだ人であるが故に、ソウルやジャズのフィーリングが溢れた演奏ならお手のものだったのでしょう。

それではアルバムから何曲か紹介します。まず、オープニング・ナンバーの「Growin'」。
ケニー・ロギンズとR・ウィルキンスの共作で、恋人や友人との絆が大切であると歌われていました。ジム・メッシーナのギターもパキパキと快調に鳴り響き、カリフォルニアの青い空と輝く太陽を連想させるような明るく軽快な曲です。


マンドリンや琴の音色がフィーチャーされた「Be Free」はイメージ映像とともにお楽しみ下さい。ジム・メッシーナの作品で、おびただしい量の車が公害をもたらし、コンクリート・ジャングルに囲まれ、誘惑が渦巻く都会の生活を抜け出して自然の中で暮らしたいとの願望が表されていました。諦観を内包したような物悲しい雰囲気の前半から一転、フィドルとともアイリッシュ・ダンスを思わすかのような明るい間奏が演奏され、いったん哀愁を帯びたメロディに戻るものの未来への希望が窺えるようなエンディングを迎えます。


BE FREE
世の中が変わって行くのが俺には分かる
俺の目の前で様々な出来事が変わって行くのが見える
いたる所にセメントの建物が増大して行く
通りにはおびただしい量の車が行き交い
空気を汚染している
ああ なんてことだろう

俺は逃げ出したい
川や木々に囲まれた人生を送りたい
詩を作って毎日を過ごしたい
自由に 自由に 自由になりたい

誰にも都会の誘惑する声が聞こえる
高い地位に上りつめて 
人が堕落して行くのを感じるのさ
俺たちを招き寄せているんだよ
セメントの谷間の中にいる泥棒を見ろよ
連れ立つ者にまで魔の手を広げようとしている
あまりにも多くの偽りを彼方から渇望しているのだ
ああ なんてことだろう

思考の奥底から
俺は内なる幻影を見た
俺には宇宙が展開するのが見えたんだ

学校のベルが鳴るのが聞こえる
中庭では子供たちが歌っている
楽しそうだが 人生は夢に過ぎない
通りではあの子らの兄貴たちが
コカインやヘロインを売りつける
歌が叫び声に変わるのを救うのは誰なのか
ああ なんてことだろう


もう1曲。ケニー・ロギンズとM・ミューレイゼンの共作曲「Fever Dream」。ハーモニカで始まる哀愁のバラードといった風情ですが、ソウルやジャズの要素が盛り込まれ、AOR風に仕上げられています。ファルセットで歌うケニー・ロギンズのヴォーカルがソウルフルでエモーショナルな雰囲気を漂わせていました。



この他、ケニー・ロギンズとD.L.ジョージの共作曲でフルートの音色が印象的なAOR風の「Time To Space」、ジム・メッシーナ作でレゲエの要素を取り込んだトロピカルな「Lately My Love」、ケニー・ロギンズの作品で、彼のソウルフルなヴォーカルと温もりのあるホーン・セクションとファンキーなクラヴィネットの音色が堪能できる「Get A Hold」など佳曲揃い。フュージョンやAORといった言葉がまだなかった時代に先駆けて、多彩な音楽性が披露されていました。今となっては彼らのサウンドが時代のグルーヴ感に合わなくなったのか、1990年代以降すっかり忘れ去られた存在となったことが実に残念です。

2009年のライヴ映像。近年ロギンズ&メッシーナは再結成され、アメリカ各地で公演を行っているようです。


昨今の円高のせいか輸入盤が安くなったものです。
Mother LodeMother Lode
(2008/03/01)
Loggins & Messina

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コメント

ジェイムス・バートンの流れをくむギタープレイヤーだけでなく
プロデュサー、アレンジャーとこなすジムの絡みでこのアルバムやライブ盤をよく聞いてました。LPは持っていましたが、CDは一枚も持ってません。
なんかポップ系になってしまって、やはりジムはポコ時代の方が好きですね。
スナジイー様、コメントありがとうございます。
ケニー・ロギンズはソロでも成功しましたが、ジム・メッシーナは精彩を欠きました。POCOにいったん復帰し、来日して元気な姿を見せてくれましたが後は鳴かず飛ばず。でも、ロギンズ&メッシーナが再結成されて活動を続けているようなので安心しています。
今度はロギンズ&メッシーナとして来日してくれれば嬉しいのですがね。
ありがとうございます。
恥ずかしながら「真似し漫才米屋の丁稚」って言葉は知りませんでした(笑)
Growin'はロギンス&メッシーナの曲の中でも大好きな一曲です。
目から鱗だったのはマイケル・オマーティンからデヴィッド・ペイチにキーボードが変わっていたって事。
サウンドのトーンが少し変わったのはデヴィッド・ペイチの影響が大きいかも知れませんね。
このアルバムの記事を書く際の参考になりました。
Purple_Haze様、コメントありがとうございます。
「真似し漫才米屋の丁稚」は私の幼き頃に使われていた言い回しで、今では死語同然の状態のようです。京ことばが廃れて行くようで誠に残念な思いであります。
さて、ロギンズ&メッシーナのサポート・メンバーを離れたマイケル・オマーティアンはその後、デヴイッド・ペイチの後任としてボズ・スキャッグスのアルバム『Dawn Two Then Left』に参加。興味深い縁を感じます。
私は、よく知っております。
京都の東山に住んでおりましたので。

ロギンス&メッシーナも、もちろん大好きです。
Sken様、こちらにもコメントありがとうございます。
京言葉が廃れてしまいそうですね。「真似し漫才米屋の丁稚」だけでなく、「いちびり」、「いきり」、「ベベ・べったこ」といった言葉もあまり使われなくなってしまったように思われます。また、「姉三六角蛸錦」も聞くことがなくなるのではと心配でたまりません。

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