好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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THE CYRKLE - RED RUBBER BALL

話題に便乗するかの如く9回に渡ってビートルズの記事を続けさせてもらいました。その効果によるものなのか、このつたないブログへのアクセス数が少しばかり増加。
今回はビートルズと少なからず関係のあるアーティストを取り上げます。ご登場を願うのがThe Cyrkleの皆さん。ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインのマネージメントを受けたアメリカのアーティストでした。

レッド・ラバー・ボール(紙ジャケット仕様)レッド・ラバー・ボール(紙ジャケット仕様)
(2005/05/18)
ザ・サークル

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1. Red Rubber Ball
2. Why Can't You Give Me What I Want
3. Baby, You're Free
4. Big, Little Woman
5. Cloudy
6. Cry
7. Turn-Down Day
8. There's A Fire In The Fireplace
9. Bony Moronie
10. How Can I Leave Her
11. Money To Burn

本日ご紹介するのはザ・サークルが1966年6月30日に発表したデヴュー・アルバムです。メンバーはドナルド(ダン)・ダンネマン(vo, g)、トーマス(トム)・ウェブスター・ドウズ(vo, g, b)、マーティン(マーティー)・レスリー・フライド(ds, per )の3人。1963年頃、ニューヨーク出身のダンとトムがニュー・ジャージー州出身のマーティーにペンシルヴェニア州にあるラファイエット大学で出会い、ロンデルズ(Rhondells)というバンドを結成してクラブやライヴ・ハウスを中心に活動を始めます。当初はアコースティック主体のバンドだったようですが、1964年にビートルズがアメリカに進出して大旋風を巻き起こしたことに影響を受けて、次第にビート・グループへと変貌を遂げて行きました。
1965年頃、ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインの経営するNEMSエンタープライズ(ビートルズのマネージメント実務を行う会社)のアメリカ支社で働いていたナット・ワイスが、ニューヨークのクラブで演奏するロンデルズの姿を目にします。ワイスはロンデルズをいたく気に入ってエプスタインに報告し、有力新人としてスカウトしてはどうかと提案。エプスタインも興味を示し彼らのマネージメントをすること承諾しました。
NEMSとの正式な契約を交わした頃、トムがサイモン&ガーファンクルのツアー・メンバーとして採用されて彼らと親交を深め、未発表曲「Red Rubber Ball」をプレゼントされます。この曲はポール・サイモンとブルース・ウッドリー(シーカーズ)との共作で、S&Gとしてコンサートで歌うことがあるもののスタジオ録音の予定がなかった曲です。
ポール・サイモンから「Red Rubber Ball」が提供されたことの効果があったのか、ロンデルズはS&Gの所属するCBSとの契約が成立。バンド名をザ・サークルと改めました。この名称は一説にはジョン・レノンが名付け親とされておりますが、デヴュー・アルバムのジャケットに掲載されたサークル自身によるライナーノーツの冒頭にはブライアン・エプスタインから「サークルと名乗るよう」にと指示されたことが記されていました。
1966年4月4日にリリースされたザ・サークルのデヴュー曲「Red Rubber Ball」は全米第2位の大ヒットを記録します。(ちなみにこの時の1位はビートルズの「Paperback Writer」)。間髪入れずにジョン・サイモンのプロデュースによるファースト・アルバムが6月にリリース。8月にはビートルズ最後のアメリカ・ツアーに帯同しました。ヒット曲を放ったとはいえ、ファンのお目当てはビートルズであり、少々苦々しい扱いを受けたかもしれません。ともあれ、ビートルズという「歴史と文化」を身近で感じ取ることが出来ただけでも彼らにとっては貴重な体験だったと思われます。
なお、ビートルズのオープニング・アクトを務めるにあたりギタリストのアール・ピッケンスを補強しましたが、ほどなく脱退。替わってオハイオ州出身のマイケル・ルーズキャンプ(キー・ボード)が加わり、以後サークルは4人組で活動しました。



RED RUBBER BALL
君にさよならを告げられるなんて
俺は思いもしなかった
君から学んだこのことは教訓
その教えがとても身に沁みたよ
今では分かっているよ
海を彩るスター・フィッシュが君だけじゃないってことを
君の名前を二度と耳にすることがなくても
俺の考えは変わらない

俺はもう大丈夫
最悪のときは過ぎたのさ
夜明けの太陽は赤い風船のように輝いている

俺が秘密を打ち明けても
君は本気で耳を傾けくれたことがなかった
俺はたんなるお飾り
君のプライドを保つための存在
いつも動き回り 決して人を思いやることがない
それが君の生き方
君が俺にくれたのは僅かの時間だけ

それも過ぎ去った話
思い出せることは何もない
俺は自分なりの生き方を見つけたので
君をもう必要としない
ジェットコースターのように激しく揺れた二人の関係は
そろそろ潮時だ
俺は涙とともに切符を買った
二人のために俺が費やすのはそれがすべて


軽快で弾みような明るい調子とは裏腹に、振り回された女に対しての決別と皮肉が歌詞に込められています。このようにさらりと流したほうが却って未練がましくならなくて良いのかもしれません。

サイモン&ガーファンクルのライヴ・ヴァージョンが『Old Friends』(1997年リリース)に収録されています。言うまでもありませんが、こちらのほうがフォーク・ロック路線に仕上げられていました。


2枚目のシングルとしてリリースされた「Turn Down Day」。全米16位まで上昇しました。少々サイケデリックな展開がこの時代を感じさせます。元々はジャズの楽曲らしいのですが、よく分かりません。
細野晴臣氏と高橋幸宏氏のユニットであるSKETCH SHOWも2002年に発表したアルバム『AUDIO SPONGE』で取り上げていたそうです。



少々音が悪いライヴ映像なので、下記のURLをクリックしてスタジオ録音のほうも聴いていただければ幸いです。

http://www.youtube.com/watch?v=PEhCr0yoKxc

ポール・サイモンから提供されたS&Gのカヴァー「Cloudy」です。


こちらはS&Gのオリジナル・ヴァージョン。1966年発表の『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme 』に収録されていました。


ドンとトムが書いたオリジナル・ナンバー、「How Can I Leave Her」。シングル「Red Rubber Ball」のB面に収録されていました。


テレビの歌番組に出演した際の映像のようです。ポール・アンカから紹介を受けていました。


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コメント

ビートルズの影響って、本当にすごいですねー!
わたしはポール・サイモンつながりで知りましたが^^;

ビートルズも、サークルも、エブスタインさんから与えられた名前だったんですね。

「レッド・ラバー・ボール」、失恋の歌ですが明るい曲調で前向きになれますね。
「クラウディ」のサークル版は初めて聴きましたが、けだるい感じがたまりませんね。
S&G版やシーカーズ版とはまた印象が違って興味深いです。

ところで、最後の映像のベース?ネックが2本ある!?おもしろい形ですね!
松月様、コメントありがとうございます。
いわば、ビートルズとポール・サイモンから直接師事されたと言えなくもないバンドでしたが、短命に終わり残念でした。解散後はメンバーの殆どが音楽業界を去り、1986年に一度だけホームレス救済イヴェントのステージで再結成されただけだそうです。でも、たった2年間の駆け抜けるような活動だったからこそ、サークルの音楽がいつまでも新鮮に響くのかもしれません。
映像でははっきり分かりませんが、たぶん上のネックが6弦ギター、下のほうがベースのように見受けられます。
Red Rubber Ballの全米第2位の時の1位はビートルズのPaperback Writerではなくフランク・シナトラの夜のストレンジャーですよ。
新参者様、訪問いただき誠にありがとうございます。
1966年の7月9日付けのビルボードのチャートにビートルズの「Paperback Writer」が1位、2位がサークルの「Red Rubber Ball」、3位がフランク・シナトラの「Stranger In The Night」という記録がありますが、それが間違っているのでしょうか。
今後ともご教示のほど宜しくお願い申し上げます。

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