好きな音楽のことについて語りたいと思います。

The Beatles - I Will

ザ・ビートルズのリマスター盤の発売まで3週間を切りました。本当に9月9日が待ち遠しくてたまりません。しかし、購入費用が無事捻出できるかどうか、Xデーが刻一刻と迫ってくるようで焦ります。

ということで、今回は間隔をあけずにビートルズを取り上げます。お題は「I Will」。アルバム『The Beatles』(通称ホワイト・アルバム)に収録されていたアコースティックな作品です。
ザ・ビートルズザ・ビートルズ
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る

Disc 1
1. Back in the U.S.S.R.
2. Dear Prudence
3. Glass Onion
4. Ob-La-Di, Ob-La-Da
5. Wild Honey Pie
6. Continuing Story of Bungalow Bill
7. While My Guitar Gently Weeps
8. Happiness Is a Warm Gun
9. Martha My Dear
10. I'm So Tired
11. Blackbird
12. Piggies
13. Rocky Raccoon
14. Don't Pass Me By
15. Why Don't We Do It in the Road?
16. I Will
17. Julia

Disc 2
1. Birthday
2. Yer Blues
3. Mother Nature's Son
4. Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
5. Sexy Sadie
6. Helter Skelter
7. Long, Long, Long
8. Revolution 1
9. Honey Pie
10. Savoy Truffle
11. Cry Baby Cry
12. Revolution 9
13. Good Night

例の如く名義はレノン=マッカートニーですが、ポール主導で作られた曲で、奥方のリンダに捧げられていました。ポールはリンダのために少なくとも5曲は書いたと言われており、残る4曲は「Maybe I'm Amazed(恋することのもどかしさ)」、「Lovely Linda」、(1970年発表の1stソロ・アルバム『McCartney』に収録)、「Two Of Us」(1970年発表の『LET IT BE』に収録)、「My Love」(ウイングス名義で1973年に発表した『Red Rose Speedway』に収録)だそうです。

レコーディングは1968年9月16日、17日の2日間に渡って行われ、実に67ものテイクが録音されたそうです。前に「Your Mother Should Know」の時にも述べましたが、プロデューサーのジョージ・マーティンという方は本当に厳しい人ですね。でも、妥協を許さぬ意志とこの苦労があるからこそビートルズはスーパー・スターであり続けることが出来たのでしょう。しかしながら、美談はそこまで。実はこの頃オノ・ヨーコと暮らし始めたジョンがビートルズとしてのバンド活動に関心を失いつつあり、ポールはリンダと親密になりかけていた時期でした。いざニューアルバムのレコーディングに入っていても4人揃って演奏するわけではなく、各々が別のスタジオで別の曲作りに励むといったことがあったのです。そんなビートルズ崩壊の予兆がしているにもかかわらず、ジョージ・マーティンは愛想を尽かしたのか、ショック療法でも行おうとしたのか、さっさと休暇を取ってあとは弟子のクリス・トーマスに任せてしまいました。それ故、『ホワイト・アルバム』のプロデューサーは名義上ジョージ・マーティンと記されておりますが、この「I Will」を始め実際にはクリス・トーマスが大きく関わった曲が多いのが実情とのことです。

レコーディングに参加したのはポール・マッカートニー(ヴォーカル、アコースティック・ギター)、ジョン・レノン(パーカッション)、リンゴ・スター(シンバル、ボンゴ、マラカス)の3人。前述のどろどろとした人間関係が嘘のように、和気あいあいの雰囲気が伝わってくるようです。ちなみに、ジョージ・ハリスンは参加していません。



I WILL
どのくらい君を愛してきたのか誰にも分からない
今でも君を愛しているんだ
一生寂しく待つことになるのかって
君がそう望むなら 俺は待つよ

以前に君を見かけたことがあるのだけれど
名前を知ることすらなかった
でも そんなことはどうでもいい
俺の気持ちはいつまでも変わらない

いつまでも 永遠に君を愛そう
俺の思いのすべてで君を愛そう
君と一緒にいるときはいつでも 
たとえ離れていても君を愛そう

いつか君が俺を見つけ出すときは
君の歌声があたりに響きわたるだろう
俺によく聴こえるように大きな声で歌ってくれ
君の傍にいやすくしてくれよ
君のすることなすことすべてが愛しくてたまらない
約束するよ きっとだ


『Anthology 3』に収録された別テイクです。


ライヴ映像。ブログへの貼り付けが出来ないので、下記のURLをクリックしてご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=JGnNQM_9q-w

アンソロジー(3)アンソロジー(3)
(1996/10/30)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る

スポンサーサイト

コメント

こんばんは。
「I Will」、私の大好きな1曲です。すごくシンプルな曲なのに、とても心に響く曲、まさにポール・マジックですね。それにしても67テイクですか??? こんなシンプルな曲をそんなにやっていたら堪ったものではありませんね~。
こんばんは。
各メンバーがバラバラに作った曲の寄せ集めと云われるWhite Albumですが、個人的にはBeatlesのアルバムの中で、常に相当上位に位置づいています。ソロ作と比較すると、分裂状態とは言え、バンドマジックを感じます。メンバー間で、尋常じゃない緊張感があったんでしょうね。
I Will、口ベースや、スタジオ内に転がっているその辺のものを適当に叩いているようなリズムで、これだけの曲、Paulの才気煥発。
240様、コメントありがとうございます。
歌詞を真剣に目にしていると少々甘ったるくなるような気分を覚えますが、そこはポール・マッカートニーの作品、批判や皮肉を口に出すことさえ野暮な気がします。やはり、ポール・マジックですね。
67テイクも録音するとはポールの完全主義者ぶりがよく分かります。付き合わされるほうも堪ったものではないでしょう。そうした努力と忍耐がビートルズ・サウンドを支えていたのかもしれません。
Substitute様、コメントありがとうございます。
発売当時は散漫でまとまりが感じられぬアルバムと酷評されたようですが、4人の音楽性と個性がよく表されていたと思います。メンバー間に緊張感とリラックスした気分が交錯していたからこそ、このような素晴らしいアルバムを作り上げることが出来たのでしょう。
いい曲です。
私も個人的にはホワイト・アルバムが大好きで
LP盤、CD盤の両方を持っています。
ミキタカ08様、コメントありがとうございます。
この「ホワイト・アルバム」は「Revolution 9」など一部の楽曲を除いて、ステージで再現出来るぐらいシンプルに仕上げられた曲が多いように思います。そのあたりがこのアルバムの人気の高さの所以なのかもしれません。
ビートルズはLPとCDはもちろん、ステレオとモノラルでも音の印象がかなり違うので、今回のリマスター化への興味が尽きないところです。
イソップ童話の「酸っぱいぶどう」のように
はじめから妻との戦いに敗れている私、
激動と興奮と猥雑な1960年代の時代を再現できるはずがない。
できたとしてもデジタルな乾いた感性。
しょせん、デジタルさ、と捨て台詞。

感想を楽しみにしています。トホホ。
素直に良い曲ですよね。
流石はポール。やっぱりこの人、天才ですよ。
ミキタカ08様、再びコメントありがとうございます。
苦労して手に入れたものは「甘いレモン」となります。購入費用を捻出する個人的な努力はさておき、リマスターする側が所詮デジタルな乾いた感性のCDをどのような労力で血の通ったビートルズ・サウンドに仕上げてくれるのか楽しみです。
ryo様、コメントありがとうございます。
決して才能だけではなく、67回も録音し直した努力の結晶が実を結んだ結果でしょう。また、人間関係においての適度な緊張と緩和が素晴らしい作品を生み出す原動力となり得たのだと思います。まぁそんな小難しいこと抜きで、素直に良い曲ですね。
ちょっとだけご無沙汰しました。
素敵な記事♪
そして久しぶりにI willのメロディにうっとりしました。
今日はPaulを聴きながら帰宅します♪
wakuwaku様、コメントありがとうございます。
もういくつ寝るとリマスター盤、とばかり発売日が待ち遠しくてたまりません。
少々甘ったるくなるような「I Will」の歌詞ですが、ポール・マッカートニーが歌うと何でも許せます。崩壊に向かっていた人間関係も、このレコーディングの時ばかりはほぐれていたに違いありません。
wakuwaku-dialyを拝読し、心あたたまる話に感激しております。
こんばんは。
「I Will」、いい曲ですね。
最近、リマスターの話題で巷は持ち切りですが、
自分も最近になって気になり始めました。(アビー・ロードを愛聴してました)
プロモのサンプルを聴くと、かなり音質が良さそうですね。
新譜は、発売日の前日に店頭に並ぶことがありますが、
今回の場合、フライングは無さそうですね。
渋谷のタワレコでは当日0時から、異例の深夜営業だとか。
シャケ様、コメントありがとうございます。
メディアやネットの情報から音質がいいという噂を小耳に挟んでおりますが、実際に自分の耳で聴くまで心配でたまりません。
ステレオ・ボックスは大幅な値引きがあるAmazonで予約しましたが、びた一文まけぬモノラル・ボックスはポイント割引のある地元の大手CDショップに頼みました。その店からの連絡によると、EMIからの指示により発売日以降にしか渡せない旨を伝えられました。ビートルズはさすがに厳しいですね。極東の日本が本国イギリスの発売日よりも早くなることが気に入らないのかもしれません。
何てシンプル。

突然の <別れ> を歌ったイエスタディ。
その時間をぐぐーっと <出会いの頃> まで戻したら
こんな可愛い曲が出来ました。
とポールが言いそうな曲ですよね。
小品で私も大好きです。
クレマチス様、訪問していただき誠にありがとうございます。
ポールの個性が溢れた優しい曲調と耳に馴染む旋律を持った「I Will」。おっしゃる通り、時間を突然の別れから出会いの頃に戻せば、「ずっと君を愛し続けるよ」という言葉を臆することなく口に出してしまうものですね。それでも人はまた新たな恋に出会い、再び「永遠の愛を誓うよ」と言ってしまうものなのかもしれません。
拙いブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://shadowdream25.blog105.fc2.com/tb.php/110-c6be4615
<< The Beach Boys - RARITIES | TOP | Arlo Guthrie - RUNNING DOWN THE ROAD >>