好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Beatles - In My Life

 12月22日に開催されたフィギュアスケート全日本選手権男子フリーにおいて、高橋大輔選手がビートルズ・メドレーをバックに演技を行っていました。「Yesterday」に始まり、「Come Together」、ジョージ・マーティンがジョン・レノンに捧げた「Lovers And Friends」を挟み、「In My Life」、「The Long And Winding Road」の5曲。右膝の怪我を押して出場したのが災いしたのか、転倒や両足着氷と要所でミスが続き、トリプルアクセルで片手をついた時に負ったのでしょうか、右手からは流血が。それでも彼は最後まで諦めず、気迫あるパフォーマンスを繰り広げてくれたのです。
 さて、高橋選手に触発されたわけではないのですが、今回もザ・ビートルズの皆様にご登場を願いました。お題は「In My Life」。1965年12月3日に発表されたアルバム、『Rubber Soul』に収録されていた1曲です。

ラバー・ソウルラバー・ソウル
(2013/11/06)
ザ・ビートルズ

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IN MY LIFE
我が人世において忘れられない場所がある
変わってしまった場所もあるけれど
いつまでも残るところもあれば悪くなってしまったところもある
失われた場所もあればそのままの場所もある
こうした場所にはすべて恋人や友達がいて
それなりの想い出の瞬間があり
私は今でも思い出せる
死んだ人もいれば相変わらず元気な人もいる
我が人生において、愛してきた人々だ

でもそうした友達や恋人の中でも
あなたと比べられる人なんていない
何か新たな気持ちで物事を考えると
数々のこうした想い出も色褪せてしまう気がする
だけど過ぎ去った人々や事物への愛情は
これからも決して消えることはない
何度も立ち止まって思い返し
私の人世であなたが最愛の人だって気づくのだ

だけど過ぎ去った人々や事物への愛情は
これからも決して消えることはない

私の人世において、あなたはかけがえのない人

 ジョン・レノンが、「自分の人世について初めて真剣に考えて書いた」との趣旨を語っていたように彼主導で作られた「in My Life」ですが、同時に「真ん中のあたりはポールに手伝ってもらったよ」とも述べられており、レノン=マッカートニー共作といって何ら差し支えないでしょう。なお、間奏でのバロック音楽風のピアノ・ソロはプロデューサーのジョージ・マーティンによる演奏です。
 一見したところ若い頃を懐かしみ、いま傍らにいる配偶者や恋人へ捧げたラヴ・ソングのようですが、ジョンとかかわりのあった人々への敬意や思慕、物への愛着が表されているのでしょう。そして、亡くなった肉親へのメッセージが込められているとも受け取れました。誰にとっても家族や近親者は時間が経過し、いかに生きる環境が変わろうとも忘れることが出来ない存在だと思います。好いた好かれた、惚れたはれただけではなく、故人を偲ぶ意思が示されているからこそこの歌は普遍的な性格を持ち、万人の心に残るのかもしれません。

 それではカヴァー・ヴァージョンも幾つか紹介しておきましょう。ジュディ・コリンズは1966年発表のアルバム、『In My Life』に収録。澄んだ声が郷愁を誘います。


 ホセ・フェリシアーノは1968年の『Feliciano!』に収録。ジョン・レノンとはまた違った人生の機微が窺えました。


 スティーヴン・スティルスのヴァージョンは1991年の『Stills Alone』に収められています。哀愁を帯びたギターの音色と歌声が、彼自身の歩んだ激動の人世を映し出しているかのようです。


 スティルスはクロスビー、スティルス&ナッシュのアルバム『After The Storm』(1994年)でも再演。今回はTVショー出演時のライヴ映像をご覧ください。


 ベット・ミドラーは彼女自身が主演した映画『For The Boys』(1991年)のサントラ盤で情感を込めて歌っていました。今回はライヴ映像でお楽しみください。


 高橋選手は全日本選手権で5位に終わり、表彰台に昇ることが出来ませんでした。それでも世界ランク3位と今季の実績が考慮され、オリンピック代表に選出。メダル云々よりも、ご自身が後悔なく満足のゆく演技が出来ることを願ってやみません。
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The Beatles - Let It Be

 誠に申し訳ございませんが、今回もザ・ビートルズ関連の記事です。お題は皆様お馴染みの「Let It Be」。1970年5月8日に発表されたビートルズ13作目のアルバムの表題曲であり、映画『Let It Be』のテーマ曲です。

レット・イット・ビーレット・イット・ビー
(2013/11/06)
ザ・ビートルズ

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LET IT BE
苦悩に苛まれた時
聖母マリアが目に前に現れて
知慮ある言葉をおっしゃる
なるがままに

暗闇に包まれた時
マリア様は私の前に立ち
知慮ある言葉をおっしゃる
あるがままに

なるがままに
あるがままに
なるがままに
あるがままに

英知に満ちた言葉をつぶやくがよい
なるがままにと

この世界に生きる心が傷ついた人々が
また分かり合えるとき
ひとつの答えがある
なるがままに

ひとりひとりが離れ離れになろうとも
また理解し合えるチャンスは残されている
ひとつの答えがそこにあるのだ
なるがままに

なるがままに
あるがままに
なるがままに
あるがままに

ひとつの答えがある
なるがままに

夜が雲に覆われても
私には一筋の光が射す
明日まで輝き続ける
そのままの状態で

目覚めると音楽が聴こえ
聖母マリアが近づいて来られ
知慮ある言葉をおっしゃる
なるがままに

なるがままに
あるがままに
なるがままに
あるがままに

ひとつの答えがある
なるがままに

なるがままに
あるがままに
なるがままに
あるがままに

英知に満ちた言葉をつぶやいてごらん
なるがままに

 1969年、ビートルズが分裂状態にあるのを悲観していたポール・マッカートニーのところへ亡き母メアリーが現れ、「なるがままにすべてを受け入れよ」とのメッセージを感じ取って創作されたという、「Let It Be」。ポールの心情とビートルズへの想いがひしひしと伝わってくる曲です。また、歌詞にはポールが得意とするダブル・ミーニングが幾つか盛り込まれていました。
 最初のヴァースの「Mother Mary」という言葉は、ポールが亡き母メアリーから受け取ったインスピレーションであると前述しましたが、ポールの母の名前はよほどの彼およびビートルズのファン以外にはあまり知られていないことでしょう。それ故、一般的には聖母マリアの降臨と解釈するのがしっくりするかと思います。
 次に、「傷ついた人々」とはビートルズのメンバーたちであり、「離れ離れになろうとも理解し合えるチャンスが残されている」とは将来に向けての和解や再結成への望みを示したものと推測されます。同時に、既成の体制や文化や概念に向かって異議申し立てを行った1960年代の若者たちを指してもいるのでしょう。カウンター・カルチャーを盛り上げ、反戦・平和を叫んだ彼ら彼女らのムーブメントは体制側の寛容さに飲み込まれてしまいました。でも、そうした異議申し立ては無駄な動きではなく、社会に与えた影響を鑑みると計り知れないものがあったのです。
 そして、暗闇の中に一条の光が射すといった趣旨でこの歌は締めくくられます。我欲や私心を捨て去り、なるがままに身を任せば明日への希望が見えて来るとポールは言いたかったのかもしれません。
 一切の忘年を断ち切って澄んだ心で知覚を研ぎすませていると答えは自ずと見出される、と「Let It Be」にはそんなメッセージが託されているのでしょう。そしてその答えに感謝し、たとえその時に何も気づかなくとも感謝する気持ちが肝要です。聖母マリアの慈悲にすがり救済を求めるというキリスト教、とりわけカトリックの雰囲気が漂うような曲「Let It Be」ですが、いま聴いてみると仏教的な「無我」と相通ずるようなところが興味深く受け取れました。

 シングル・ヴァージョンはジョージ・ハリスンの間奏がアルバム・ヴァージョンや映画版とは異なります。


 さらに映画版では歌詞が一部異なり、"There will be no sorrow" との一節が含まれていました。


 1999年にポール・マッカートニーが、「The Rock and Roll Hall of Fame and Museum(ロックの殿堂)」入りを果たした際のライヴ・パフォーマンス。ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ボノ(U2)、ボニー・レイット、ロビー・ロバートソン(元ザ・バンド)、エリック・クラプトンなど錚々たる面々と共演しています。

 2010年に行われたホワイトハウスでのパフォーマンスです。


 私事で誠に恐縮ですが、11月25日に母を亡くしました。今も気持ちの整理がつかず、心にぽっかりと穴があいたような状態ですが、現実をなるがままに受け入れ、しっかり前を向いて生きて行くことが母への何よりの供養であると思えます。

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