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Linda Ronstadt - Tumbling Dice

さすがにリンダ・ロンシュタットの『Simple Dreams』を3回も続けると、中だるみしているとの印象が避けられません。ご多忙のところ拙ブログへお越しいただいている皆様も飽き飽きされていることでしょう。でも、今回も『Simple Dreams』からエリック・カズ作の「Sorrow Lives Here」とザ・ローリング・ストーンズのナンバーを「Tumbling Dice」を取り上げ、少しばかり述べさせてもらうことにします。

夢はひとつだけ夢はひとつだけ
(2011/02/23)
リンダ・ロンシュタット

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1. It's So Easy
2. Carmelita
3. Simple Man, Simple Dream
4. Sorrow Lives Here
5. I Will Never Marry
6. Blue Bayou
7. Poor Poor Pitiful Me
8. Maybe I'm Right
9. Tumbling Dice
10. Old Paint

ドン・グロルニックのピアノだけをバックに歌われる「Sorrow Lives Here」。作者はエリック・カズです。リンダはこれまでにも彼の作品をよく取り上げてきました。
去って行った恋人への未練が情感を込めて切々と歌う様子に引き込まれ、もらい泣きをするほどの感慨を覚える一曲。リンダはJ.D.サウザー、アンドリュー・ゴールドなどミュージシャンとの恋のみならず、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウンと浮き名を流したこともありました。自身の恋の遍歴を思い起こし、相手への想いを断ち切ろうとしている雰囲気がこの歌から窺え、真に迫ったものが伝わって来るようです。


SORROW LIVES HERE
あなたが友だちに出会うと
あの娘は生きる道に迷っているって話を聞くだろう
それは本当のこと
私はブルーになるかもしれない
人生の最良の時期はもう過ぎてしまったから
好きな男と
どうしても必要なもうひとりの男
ふたりとも
私の人生を悲しいものにしてくれた

心に住みついた悲しみの心が
私を悩ませる
眠っていても
夢につきまとうあなたへの想い
何もかもがぐるぐると何度も回転しているよう
でも、私には分からない
そんなことが起きるのかどうか
私がいてもいなくても

憶えてるかしら
私のガウンやシルクの手袋がどんな香りで満たされているのか
どんなにあなたの心を掻き乱したか
どんなにあなたの愛を惹き付けたのか

もうすんだこと
夜風が吹き
私の背筋をふるわせる
思い上がって
傲慢でお高くとまって
あなたが私のものならと
叶わぬ想いを願うばかり


続いてザ・ローリング・ストーンズのナンバー「Tumbling Dice」。そういえば、かつてリンダとミック・ジャガーの仲が噂されたことがありました。


TUMBLING DICE
みんなは私をモノにしようと狙っている
クレイジーだと思ってるみたいね
是じゃすぐに命のロウソクの火が燃え尽きそう
ベイビー ここにはもういられないわ
しかめっ面の時はあんたの宝石なんていらないわ

女はみんなあざといギャンブラー
まさかと思ういかさまばかり
ベイビー おかしくなっちゃうわ
このファンク・ハウスは熱狂している

くだらない不平不満を並び立てられると
私のかよわい足はズキズキしてくる
分かんないの 2の目は今でもワイルドなのよ
ベイビー、よく憶えておいて
私に手を出したなら
転がるダイスって呼んでちょうだい

いつも忙しくしていて
気に病むこともなく
時が経つのも気がつかない
ハニー、お金がないの
6か7か9か分からないぐらい混乱している
ねぇ、ベイビー
私はまったくのアウトサイダー
あんたなら共犯者になれるわ
ベイビー、よく憶えておいて
私に手を出したなら
私を転がるダイスって呼ぶことを

ああ、なんてこと
私ははぐれのサイコロ博徒
毎夜勝負を張っている
ベイビー、よく憶えておいて
私に手を出したなら
転がるダイスって呼んでちょうだい

ご多分に漏れず歌詞の中にきわどい箇所が幾つもある歌です。少しばかり例示してみましょう。
"People try to rape me"
暴徒のこの歌詞は直訳すると過激なので、「みんなは私をモノにしようと狙っている」という訳に留めました。ちなみにストーンズのヴァージョンでは "Woman think I'm tasty / But they're always tryin' to waste me" (女たちは俺を魅力的に思ってる/だが、あいつらは俺をへとへとにしようとしているんだ)といった歌詞で始まります。
"I don't need your jewel in my frown "
「しかめっ面の時はあんたの宝石なんていらないわ」の宝石とは何を象徴しているのでしょうか。
"Play the field every Night"
毎夜勝負を張っていると訳しましたが、"Play the field" には大勢の異性と交際するという意味もあります。

ライヴ映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=GeYtyw8vgn4

これは珍しい。レオ・セイヤーと共演しています。
http://www.youtube.com/watch?v=HjOf1nzTQFk

それでは本家のライヴ映像でお開きとしましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=LvSgUH0Wn-M

スタジオ録音は1972年リリースの『Exile on Main St.』に収録。最近はデラックス・エディションも出ています。

メイン・ストリートのならず者<デラックス・エディション>メイン・ストリートのならず者<デラックス・エディション>
(2010/05/19)
ザ・ローリング・ストーンズ

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Linda Ronstadt - I Never Will Marry

しつこくリンダ・ロンシュタットの『Simple Dreams』を続けます。

夢はひとつだけ夢はひとつだけ
(2011/02/23)
リンダ・ロンシュタット

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1. It's So Easy
2. Carmelita
3. Simple Man, Simple Dream
4. Sorrow Lives Here
5. I Will Never Marry
6. Blue Bayou
7. Poor Poor Pitiful Me
8. Maybe I'm Right
9. Tumbling Dice
10. Old Paint

これまでにJ.D.サウザー関連、ウォーレン・ジヴォン作品を取り上げてきましたが、今回のテーマはトラディショナル2曲。「I Will Never Marry」と「Old Paint」を取り上げます。

もともとは18世紀のイギリスのブロードサイド・バラッドで、カータ・ファミリーなどに歌い継がれてきた「I Will Never Marry」。「ただひとり愛した男は朝の列車で行ってしまった。もう誰とも結婚すまい」とやるせない感情が表された物悲しい歌ですが、リンダの歌唱はしっとりとして素朴であり、その恨みがましくない雰囲気が却って切なさを誘います。ドリー・パートンがハーモニーをつけてサポートし、マイク・オールドリッジ(セルダム・シーン)のドブロ・ギターも印象的。



I WILL NEVER MARRY
愛は心地よいものと言うけれど
私には辛いだけ
私が唯一愛したあの人が
朝の列車で行ってしまったから

私は結婚なんかしない
誰の妻にもならない
生涯ずっと
私はひとりを通すつもり

列車が動きだし
長く寂しい嘆きとともに
警笛が響く
あの人は行ってしまった
朝露のように
私を一人残し

冬の風にも変化があり
雲も形を変えて行く
若者の心は移ろいやすく
だけど私の心は変わらない

ジョニー・キャッシュ・ショー出演時の映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=8hha_H87mJ4

こちらはカーター・ファミリーのヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=1l_zYH_YYnE

西部開拓への夢とひとりの人間の儚い人生が交錯する「Old Paint」。こちらにもマイク・オールドリッジの渋いドブロが独特の光沢を放っていました。


OLD PAINT
老いたまだらの馬に乗り
老いた母馬を引く
これからモンタナへ向かい
無頼に生きるとするわ
そこでは日雇い労働者が養われ
排水路の水を飲むと言う
裾がもつれ
背中は皮が剥けている

馬を乗り回そう
ゆっくりと走らせよう
血気盛んでいらいらした連中が
行きたがってうずうずしている

年老いたビル・ブラウンには
娘と息子がひとりずついた
ひとりはデンバーに行き
もうひとりは道を踏み外した
妻をビリヤード場の喧嘩でなくしてからも
彼はずっと歌い続けている
朝から晩まで

私が死んだら
私の鞍を壁から外し
私のポニーにつけてやっておくれ
ポニーを馬小屋から出し、
彼の背中に私の背骨をくくりつけ
西に顔を向け
そして私たちは大草原を駆けて行く
一番好きな大草原を

この『Simple Dreams』では「It’s So Easy」や「Tumbling Dice」などの派手目の曲がどうしても耳に残りますが、こうした控えめなトラディショナル曲が全体を引き締める効果を醸し出しているように思えます。トラディショナル・ソングはアメリカ人の心からも忘れ去られた存在になっていたのかもしれませんが、リンダによって華がもたらされ現代に息を吹き返したとも言えるでしょう。

ウッディ・ガスリーのヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=rcHYOlGbe7Y

御大ジョニー・キャッシュのライヴ映像で今回はお開きです。
http://www.youtube.com/watch?v=0qBEYfhvrdg

Linda Ronstadt - Poor Poor Pitiful Me

今回もリンダ・ロンシュタットが1977年にリリースしたアルバム、「Simple Dreams」をお題とします。拙ブログとリンクしていただいているPurple_Hazeさんが、リンダ・ロンシュタットの取り上げた曲を記事にしてシリーズ化しておられるのに対抗しているわけではございません。数曲ずつ紹介することでネタ切れをごまかしているだけです。

夢はひとつだけ夢はひとつだけ
(2011/02/23)
リンダ・ロンシュタット

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1. It's So Easy
2. Carmelita
3. Simple Man, Simple Dream
4. Sorrow Lives Here
5. I Will Never Marry
6. Blue Bayou
7. Poor Poor Pitiful Me
8. Maybe I'm Right
9. Tumbling Dice
10. Old Paint

前回はJ.D.サウザーが関与した2曲を紹介しましたが、今回はウォーレン・ジヴォンが提供した2曲について少しばかり言及したいと思います。ウォーレン・ジヴォンに関しては以前にも断片的に述べたことがありますが、ここでも彼の経歴を少しばかり記すことから話を始めましょう。

ウォーレン・ジヴォン
1947年1月24日、シカゴの生まれ。父親がロシア系移民のギャンブラーだったために幼少の頃よりアメリカ各地を転々とした。中学生の頃にロサンゼルスに落ち着き、クラシック・ピアノを学ぶ。やがてボブ・ディランに憧れ、単身ニューヨークに向かいフォーク・シンガーを目指した。しかし、夢叶わず再びロスに戻り、1965年頃よりバッキング・ミュージシャンとして活動を始める。同時にソング・ライターとしての才覚も発揮するようになり、タートルズに「Outside Chance」を提供。地道な努力が実を結び、1970年にインペリアルから念願のデビュー・アルバム『Wanted Dead Or Alive』を発表し、収録曲「She Quite Me」が1969年公開の映画『Midnight Cowboy(真夜中のカーボーイ)』のサントラ盤の中の一曲に採用された。しかし、自身のアルバムの売り上げは芳しくなく再びバック・アップ・ミュージシャンとして生計を立てることになる。この頃エヴァリー・ブラザーズのバック・バンドに加わり、後にリンダのバックを受け持つワディ・ワクテルと出逢った。
雨過天晴。ほどなくしてジヴォンは親友であるジャクソン・ブラウンの口利きでアサイラムと契約。1976年にジャクソン・ブラウンのプロデュースの下、『Warren Zevon』をリリースした。その後も『Excitable Boy』 (1978)、『Bad Luck Streak In Dancing School』(1980)、『Stand In The Fire』(1980)と順調にアルバムを発表するも売り上げは伸びず、1982年の『The Envoy』を最後にアサイラムから契約を打ち切られる。ジヴォンはそのショックからアルコールに溺れるようになり、シーンから遠ざかって行った。この荒んだ状態のジヴォンを精神的に支え、復帰を促していたのが J.D.サウザーだと言われている。
1987年、アルコール依存症を乗り越え、ニール・ヤングやREMの協力を得て、ヴァージンより復活作『Sentimental Hygiene』を発表。ユーモアや皮肉を込めた批評精神溢れる歌詞は健在で、巧みに取り入れたシンセサイザーの音色がジヴォン独特の厭世的な雰囲気に適合した印象を与えていた。1990年にはジャイアント、2000年にはアルテミスへと移籍。ヒット・チャートには無縁だが、存在感のある唯一無比の音楽を作り出している。2003年9月7日、肺癌のため死去。



CARMELITA
ラジオから雑音の入ったマリアッチが聴こえる
暗闇の中で熱と光を放つブラウン管
そして私とあなたはエンセナダに
そして私はここエコー・パークに

カルメリータ、もっとしっかり抱きしめて
私はもう駄目になりそう
ヘロインで身も心もボロボロになっている
この町の外れで

スミス&ウエッソンを質に入れて
私のあの人に会いに行った
彼がたむろするアルヴァラード・ストリート
パイオニア・チキン・スタンドへ

ここに座って私はひとりでトランプ遊びに興じている
真珠の柄が付いた一組のトランプで
州の行政はもうメタドンも出してくれないだろうし
生活保護も打ち切られてしまった

スミス&ウエッソン(Smith & Wesson)
米国製のリヴォルヴァー
メタドン(Methadone)
ヘロイン中毒の治療に用いる合成麻酔剤
生活保護(Welfare check)
ここでは生活保護と訳しましたが、消息不明の家族や友人を捜索する警察の業務という意味もあるようです。

元々はドラッグと恋に溺れた男の哀感が描かれているのですが、カントリー風のアレンジをバックにリンダは主人公を女性に変更して淡々と歌っています。同じ歌でも性別が違えば視点も変わり、ニュアンスも微妙に異なるものでしょう。
ウォーレン・ジヴォンの経歴紹介のところでも触れましたが、このアルバム『Simple Dreams』当時のリンダのバック・バンドのメンバーの中にワディ・ワクテルが参加しており、彼が親友であるウォーレン・ジヴォンの作品をリンダに推薦したのかもしれません。ちなみに、そのワディ・ワクテルが参加していた前作『Hasten Down The Wind』でもリンダはジヴォン作の表題曲を取り上げていました。

ウォーレン・ジヴォンのヴァージョンは1976年リリースの『Warren Zevon』に収録。



Warren Zevon (Coll)Warren Zevon (Coll)
(2008/12/08)
Warren Zevon

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POOR POOR PITIFUL ME
鉄道の線路に頭を寝かせて
EE列車を待っている
だけどEEはもうここを走っていない
可哀相なぐらいついてない私

可哀相な私
とことんついていない
男たちは私を放っておいてくれない
ああ、もう勘弁して
悲しくて泣けてきちゃう

ハリウッドで出逢った男は
誰とは言わないけれど
彼は本当に酷い目にあわせてくれた
まるでジェシー・ジェイムズ
そう、本当にいいように振り回してくれたわ
道楽が男の甲斐性ってことね
彼は私を悲惨な目にあわせた
ミキサーにかけられらみたいにね

横浜のヴー・カレーで
出逢った男の子
私をナンパして押し倒しておきながら
「お願いだから痛くしないで」だって

惨めで惨めで惨めな私
ほんとについてない私

自殺未遂で幕を開ける不運な主人公の境遇に気が滅入りますが、リンダが歌うと思わず苦笑するぐらいのユーモラスな印象を受けました。ウォーレン・ジヴォンのオリジナル・ヴァージョンには「横浜のヴー・カレー」という歌詞が出て来ません。ジヴォンが自身の曲を贔屓にしてもらっているリンダのために新たに書き加えたのか、リンダあるいは彼女のスタッフが書き変えたのか。このあたりの事情に詳しい方のご教示がいただければ幸いです。

こちらはライヴ映像。1996年にホワイト・ハウスで行ったもので、冒頭にクリントン元大統領夫妻の姿が映っています。
http://www.youtube.com/watch?v=aahtK6W7l78

ウォーレン・ジヴォンのヴァージョンは前述の『Warren Zevon』に収録。今回はブルース・スプリングスティーン作の「Cadillac Ranch」(1980年発表の『The River』に収録)とのメドレーで歌ったライヴ映像をご覧ください。ジヴォンのピアノがロイ・ビタンを連想させるようで興味深く思われます。
http://www.youtube.com/watch?v=D3SUJTcc8dE

カナダ出身のテリー・クラークのヴァージョン(1996年発表)も注目されました。
http://www.youtube.com/watch?v=T3064dD-qGQ

ジャクソン・ブラウンとボニー・レイットの共演で今回はお開きにします。トリビュート・アルバム『Songs Of Warren Zevon -Enjoyevery Sandwich』(2004年発表)に収録。



Enjoy Every Sandwich: the Songs of Warren ZevonEnjoy Every Sandwich: the Songs of Warren Zevon
(2007/10/23)
Enjoy Every Sandwich: The Songs of Warren Zevon

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Linda Ronstadt - Simple Man, Simple Dream

前回の記事の中で、J.D.サウザーがリンダ・ロンシュタットとの恋の破局を歌ったと推測される「Faithless Love」や「Silver Blue」について言及しました。そこで今回はリンダが別れたはずのJ.D.を迎えてレコーディングした『Simple Dreams』(1977年発表)をお題とします。
リンダ・ロンシュタットとJ.D.サウザーの関係が始まったのは、彼からの楽曲提供のみならずプロデュースまで任せたアルバム「Don't Cry Now」(1973年発表)の頃からでしょうか。以来、リンダのアルバムにはJ.D.が関与し、公私にわたるパートナーとして周知されてきました。ところが、『Prisoner In Disguise』(1975年発表)収録の表題曲「Prisoner In Disguise」と「Silver Blue」にて二人の恋が終局したことが暗示され、前作『Hasten Down The Wind』(1976年発表)ではJ.D.サウザーが楽曲を提供することも演奏に参加することもなかったのです。本作では二人の関係が修復されたのかJ.D.がめでたく復帰。リンダは彼のセカンド・アルバム『Black Rose』から「Simple Man, Simple dream」を取り上げ、「Maybe I'm Right」ではバック・ヴォーカルを担わせていました。
ちなみに1974年のアルバム『Heart Like A Wheel』以降、リンダの音楽活動をサポートし、J.D.に代わって彼女の心を射止めたアンドリュー・ゴールドの名前はここにはありません。

夢はひとつだけ夢はひとつだけ
(2011/02/23)
リンダ・ロンシュタット

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1. It's So Easy
2. Carmelita
3. Simple Man, Simple Dream
4. Sorrow Lives Here
5. I Will Never Marry
6. Blue Bayou
7. Poor Poor Pitiful Me
8. Maybe I'm Right
9. Tumbling Dice
10. Old Paint



SIMPLE MAN, SIMPLE DREAM
もし私が人並みに
あなたに恋をしたらどうなるかしら
あなたを殺してしまうかもしれないし
心から尽くすかもしれない

仕事を探しに行く時
時おり人々に心の内を見透かされているような気がする
優しく親切に話しかけられているうちに
私のお金は消えている

私にはどこか子供じみたところがある
あなたは気づいていないようだけど
たとえ優しい言葉があなたの頭の中をよぎったとしても
あなたはまったくそんな素振りを見せなかった

言わんとしていることが理解出来ないと
人々は嘲笑し、未熟者呼ばわりをする
馬鹿げた話だと言うだろう
そして計画は実行不可能だと決めつけるだろう
真実はシンプルなもの
だけどめったに理解されない
邪魔をしないで
平凡な人間のささやかな夢を

夢を追い求め続けることに没頭し、青臭く世慣れないままの主人公が、世間の人々に理解されない様を描いた作品。人並みに恋をしたら恋い焦がれるあまりに殺意を抱くか、誠意を持って尽くすか、いやはや人の情や純真さは結構恐ろしいものです。猜疑心が強いのも考えものですが、世の中は良い人ばかりとは限りません。ある時は性悪説に立って考えてみないと、世の中を渡って行くのは困難でしょうね。

1977年のライヴ映像です。


こちらはJ.D.のヴァージョンです。1976年の『Black Rose』に収録。男と女では「純真」の意味合いもニュアンスも違ってきます。女性から「少年のような心を持った人」と持ち上げられている間は良いのですがねぇ・・・・・・・。



Black RoseBlack Rose
(1990/07/03)
J.D. Souther

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もう一曲、今度はJ.D.がバック・ヴォーカルで参加した、「Maybe I'm Right」をお聴きください。当時のリンダのバック・バンド(後にRoninに発展)のメンバーであるギタリストのワディ・ワクテルのペンによる作品です。また、バック・ヴォーカルにはプロデューサーであるピーター・アッシャーも加わっており、昔取った杵柄の如く、ピーター&ゴードンで培った「ミュージシャン」としての歌声を披露しているのが興味深いところ。ワディ・ワクテルのアコースティック・ギターとスティール・ギターの音色も効果的で、何か吹っ切れたようなリンダの歌唱をリスナーの心へ滲み込ませるような作用をもたらしていました。
YouTubeの音源がエンディング近くで途切れてしまうのがとても残念です。


MAYBE I'M RIGHT
たぶん彼のほうが正しく
私が間違っているのかもしれない
でも私の言い分のほうが道理にかなっているのかもしれない
真実は誰にも気づかれずに通り過ぎてしまう
けれどみんなは彼が幸せにやっているというのだ

あの人はもうどこかでいい人を見つけたのかもしれない
私は自分の目でそのことを確かめてみたい
みんなは彼をそっとしておいてやれと言うけど
私はまったく眠れなくなった
とても心配で

なぜ
なぜ

たぶん彼のほうが正しく
私が間違っているのかもしれない
そして彼の言い分のほうが道理にかなっているのかもしれない
誰かが私に説明してくれようとしたけど
彼が幸せであるかどうかは教えてくれなかった
私はただ彼が幸せであるかどうか知りたいだけ

恋多き女であるリンダの心情を代弁したかのような内容の歌です。相手は必ずしもJ.D.とは限らず、アンドリュー・ゴールドのことかもしれません。

リンダとJ.D.は復縁したのでなく、友人として、あるいはプロのアーティストとしての信頼関係が構築されたのだと思います。過ぎたことにいつまでもとらわれない、いわゆる大人の対応といったものでしょうか。恋愛に限らず人間関係は破綻してしまうと修復が困難であり、二度と元に戻らないのが当たり前。新しく未来志向の関係が築けることは羨ましい限りです。

J.D.Souther - Natural History

懐メロブログと化さないように、今回も新作をお題とします。ご登場いただくアーティストはJ.D.サウザー。彼が今年、2010年5月31日(国内盤6月8日)にリリースしたばかりのアルバム、『Natural History』を取り上げることにしました。でも、セルフ・カヴァー集なので、やはり懐メロの範疇に入ってしまうんでしょうかねぇ・・・・・・。

ナチュラル・ヒストリーナチュラル・ヒストリー
(2011/06/08)
J.D.サウザー

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1. Go Ahead And Rain
2. Faithless Love
3. You're Only Lonely
4. The Sad Cafe
5. Silver Blue
6. New Kid In Town
7. I'll Take Care Of You
8. Little Victories
9. Prisoner In Disguise
10. Best Of My Love
11. I'll Be Here At Closing Time
12. How Long(Bonus Track)
13. Heartache Tonight (Bonus Track)

前作『If The World Was You』がジャジーな上に、エスニックな雰囲気さえ漂わせていて、カントリー風味のアレンジが施されたシンガー・ソング・ライターとしての作品を望んでいた旧来のファンの期待を少なからず裏切った結果となりました。人間は進歩するものであり過去のスタイルに拘っていられないといったところでしょうか、J.D.にしてみれば否定的な声にかまうことなくライヴ活動に勤しみ、熟成した味わいを披露。還暦過ぎた男の熟成ぶりを醸し出していたのです。

惑うことなく我が道を行くようなJ.D.ザウザー。彼のライヴ・パフォーマンスは好評を博し、再び脚光を浴び始めました。そんな時、J.D.の過去の作品を埋もれさせるには忍びないと思ったのか、バリー・マンの『Soul & Inspiration』(2000)、ジミー・ウェッブの「Just Across The River」(2010)などのセルフ・カヴァー集を手掛けたプロデューサーのフレッド・モーリンが彼にもセルフ・カヴァー集のレコーディングをオファー。当初は渋り気味だったJ.D.でしたが、モーリンの熱意にほだされ、自身の意欲が込み上げてくるタイミングを見計らいながらアルバムの完成へと向かうことになったのです。
J.D.によるギターの弾き語りをベースにピアノ、ベース、ドラムが控えめに伴奏し、曲によってはサックスやトランペットがジャジーな音色を効果的に奏でるといったシンプルな音作り。当世流行の安易なセルフ・カヴァー集ではなく、J.D.のキャリアから珠玉の作品が選び抜かれ、かつての名曲が新しい魂が込められたように甦ったような感覚を受けました。歌声は甘く耳元に響き、熟成というよりも瑞々しさをたたえ、彼の歌心が表されたアルバムに仕上がっています。

参考までに収録曲のファースト・レコーディングは以下の通りです。イーグルスのグレン・フライとは若き日々にロングブランチ&ペニーウィッスルというデュオを組んで1969年にデビュー・アルバムを発表していますが、解散後も二人の交流は続き、イーグルスの楽曲をドン・ヘンリーら他のメンバーをも加えて共作してきました。
1. Go Ahead And Rain (1984年発表の『Home By Down』収録)
2. Faithless Love (1976年の『Black Rose』に収録)
3. You're Only Lonely (1979年の『You're Only Lonely』に収録)
4. The Sad Cafe (グレン・フライらとの共作。イーグルスの1979年のアルバム『Long Run』に収録)
5. Silver Blue(『Black Rose』に収録)
6. New Kid In Town (グレン・フライらとの共作。イーグルスの1976年作、『Hotel California』に収録)
7. I'll Take Care Of You (ディキシー・チックスの1998年作、『Wide Open Space』に提供)
8. Little Victories (近年のライヴで歌っている未発表曲らしい)
9. Prisoner In Disguise(サウザー・フューレイ・ヒルマン・バンドの1975年作『Trouble In Paradise』、リンダ・ロンシュタットの1975年作『Prisoners In Disguise』に収録)
10. Best Of My Love (グレン・フライらとの共作。イーグルスの1974年作、『On The Border』に収録)
11. I'll Be Here At Closing Time (2008年の『If The World Was You』に収録)
12. How Long(国内盤ボーナス・トラック。イーグルスが2007年に発表した『Long Road Out Of Eden』に収録)
13. Heartache Tonight (国内盤ボーナス・トラック。グレン・フライらとの共作。イーグルスの『Long Run』に収録)

それではアルバムの中から何曲か紹介します。まず、リンダ・ロンシュタットでもお馴染みの「Faithless Love 」。自分の過ちを後悔する切ない気持ちが如実に伝わる失恋の歌です。


FAITHLESS LOVE
不実な愛・・・川の流れのよう
枯れた薔薇の上に落ちる雨に雫のよう
誰も訪れることがない谷で
夜が冷たく暗い風の中で巡る
川の流れのような不実な愛

不実な愛・・・俺はどこで間違えたのか
あまりにも多くの物語と
数えきれないほどの失恋の歌
誰が正しいわけでも誰が間違っているわけでもない
不実の愛がおまえの傍に寄り
不幸がつきまとう
俺がどこかで間違えた不実の愛

今、俺は叶わなかった夢の回廊に立っているようだ
時おりそんな風な気分を味わう
新しい恋はいつも思い通りにはならない
気持ちは移り変わるものだから

不実な愛・・・川の流れのよう
枯れた薔薇の上に落ちる雨に雫のよう
誰も訪れることがない谷で
不実の愛が俺の傍に寄り
冷たい腕で俺を包み込んだ
不実の愛・・・川の流れのよう

リンダのヴァージョンは1974年発表の『Heart Like A Wheel』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=UMUw67bNQ8Q

大ヒット曲、「You're Only Lonely」。こちらは1990年に来日した時のパフォーマンスをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=j0vucbsBizo

イーグルスのナンバー、「The Sad Cafe」。ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュらイーグルスの面々との共作です。


イーグルスのヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=LNa8jiApWo0

こちらも自分の過ちを悔い、未練が募る気持ちが描かれた、「Silver Blue」。


SILVER BLUE
シルヴァー・ブルー、彼女は誰にも別れを告げなかった
よくよく考えた末に
彼女は俺を道に残して去って行ったのだ
おまえは寂しくても
決してそんな素振りを見せなかった
だけどいつの日かおまえがここにいて
おまえを残して俺が故郷に帰る
不幸は俺に責任がある
俺がおまえを連れ回したから
そして今、俺たちは弱っていて立つことも出来ない
おまえは永遠に生きるつもりで
どうにかして俺の傍にいようとしている
だけどおまえは金の翼をつけたままで
空から真っ逆さまに落ちるだろう

おまえを求めるなんて
俺は馬鹿だった
こんなに辛い思いをしたのに
泣いていることにも気がつかないほどだ
だから寂しいと思ったら
俺に知らせてくれ
すぐにおまえのもとに駆けつけるだろう
優しくなだめながら家に連れ帰ってあげよう

リンダ・ロンシュタットのヴァージョンは1975年の『Prisoners In Disguise』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=vPV0zGZ_4Lw

ドン・ヘンリー、グレン・フライらと共作したあまりにも有名なイーグルス・ナンバー、「New Kid In Town」。こちらもライヴ映像でお楽しみください。


イーグルスのヴァージョンも宜しければどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=8u7J60I_wro

前述した通り、アルバム『If The World Was You』からの「I'll Be Here At Closing Time」。 アコースティック・ギターの弾き語りには説得力があります。


アルバム・ヴァージョンでは少々ロカビリー調にアレンジされていた「Heartache Tonight」。このライヴ映像では控えめながらもノリのよい仕上げにしようと懸命な様子が窺えます。


こちらがイーグルスのヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=EVlQgxy15D4

YouTubeには新作アルバムからの音源・映像が「Faithless Love」のみしかなかったので、雰囲気だけでもつかんでもらおうと最近のライヴ映像でお茶を濁す結果となりました。結局詐欺、ペテンのような記事になってしまい誠に申し訳ございません。現総理と前総理のやり取りを彷彿させるようで反省することしきりです。しかし、現総理も前総理にだけは言われたくなかったでしょう。その部分だけは同情致します。

お詫びの印にならないかもしれませんが、スタンダード・ナンバーの「Bye Bye Blackbird」を歌うJ.D.の映像で今回はお開きとさせていただきます。

Robbie Robertson - How To Become Clairvoyant

1970年代や80年代の音楽ばかりを記事にしていると懐メロブログと化してしまいそうなので、今回は少し前に言及したロビー・ロバートソンの新作を取り上げることにします。

ハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤントハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤント
(2011/03/23)
ロビー・ロバートソン feat.エリック・クラプトン、ロビー・ロバートソン 他

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1. Straight Down The Line - (Robertson)
2. When The Night Was Young - (Robertson)
3. He Don't Live Here No More - (Robertson)
4. The Right Mistake - (Robertson)
5. This Is Where I Get Off - (Robertson)
6. Fear of Falling - (Robertson/Clapton)
7. She's Not Mine - (Robertson)
8. Madame X - (Robertson/Clapton)
9. Axman - (Robertson)
10. Won't Be Back - (Robertson/Clapton)
11. How To Become Clairvoyant - (Robertson)
12. Tango for Django - (Robertson/De Vries)
13. Won't Be Back(Demo Version)

アメリカではボーナス・トラック満載のデラックス・エディションも発売されています。

How to Become Clairvoyant: Deluxe EditionHow to Become Clairvoyant: Deluxe Edition
(2011/04/19)
Robbie Robertson

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ロビー・ロバートソンがエリック・クラプトンとレコーディングを行ったという情報を小耳に挟んだのは一年以上も前のこと。その後の音沙汰をとんと聞かずやはりデマだったのか、それとも完璧主義者であろうロビーが、「こんな出来映えでは世の中に出されへんわい」とお蔵入りさせたのではないかとの懐疑的な思いが心に募っておりました。
いくばくかの時を経て、ロビーのアルバムのことなど既に忘却の彼方。春遠からじ如月の頃に突然、ロビー・ロバートソンの新作がリリースされるとの知らせを飛び込んできたのです。情報通りエリック・クラプトンが深く関与。たぶんルーツ・ミュージック寄りのサウンドに仕上げられているのではないかと予想し、期待で胸が高まりました。

ザ・バンドはロック・ミュージックにカントリー、ブルース、R&Bなどルーツ・ミュージックの要素を融合させ、音楽を通してアメリカ人が忘れていた文化や伝統や歴史をカナダ人の視点によって甦らせた人たち。楽曲の殆どを書き、ザ・バンドの「音」を代表する役割を担っていたのがロビー・ロバートソンでした。彼が過去に発表したソロ・アルバムはザ・バンド時代の「音」とは一線を画し、異質な響きを漂わせていたのです。それ故に、「ザ・バンドのメンバーになりたい」と発言したことがあると言われるエリック・クラプトンが手を貸したとはいえ、ロビーの新作が全面的にザ・バンド時代へと回帰したわけではなく、2011年の作品らしい現代的な音作りがなされていました。それはまるで、「アメリカのルーツ・ミュージックを基にザ・バンドが体現した音楽は、唯一のアメリカ人であるリヴォン・ヘルムに任せとけばええねん。俺は俺の道を行くで。懐メロは俺の趣味やない」という 意気込みが表されているような気がするのです。

それではアルバムの中から何曲か紹介しましょう。オープニング・ナンバーはロビー・ロバートソン自身の体験を基にしたと思われる「Straight Down The Line」。年老いたブルースマンや教会の聖歌隊の女性たちから、「私はロックン・ロールをやらない/魂を売るための活動をさせられないだろう/悪魔たちは今夜現れる/罪人どもよロックしろ/悪魔は今夜現れる/罪人どもよロールしろ/目標に向かってまっすぐに」との言葉を掛けられる主人公。ロックン・ロールは音楽以外にもドラッグでハイになる状態との意味があるようですが、ダブル・ミーニングになっているのでしょうか。


曲中にハンク・ウィリアムスやアンディ・ウォーホールの名が出て来るノーザン・ソウル風の 「When The Night Was Young」。激動の1960年代を生きてきた人間らしく、「夜が更ける前、俺たちには夢があった/夜が更ける前、俺たちは信じていた/戦争を終わらせ世界を変えることが出来た」と自伝的な内容が描かれているようですが、詳細は拙ブログとリンクしていただいているバルカローレさんのブログ、バルカローレの「歌詞を訳しました」記事を参照してください。


タイトなロック・ナンバー「He Don't Live Here No More」。


TVショー出演時の映像です。


こちらは別の番組です。
http://www.youtube.com/watch?v=hRrJpb05bSc

BBC制作の「ジュールズ倶楽部」出演時の映像も宜しければどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Adfjd4zd91k

セロニアス・モンクに捧げた「The Right Mistake」。「正しい過ち」とはなんでしょうか。スティーヴィー・ウィンウッドがオルガンで参加。


「ジュールズ倶楽部」出演時の映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=09KF2GX2qtM

ザ・バンド時代のことを歌ったと思われる「This Is Where I Get Off」。ロビー・ロバートソンと他のメンバーたちとの確執が凄まじかったことが推測されます。


THIS IS WHERE I GET OFF
大地は揺れ続けている
だが俺は今なおじっと立っている
チャンスは俺の思う通りに巡って来ない

俺たちが頂点に上り詰めた時
落ちて行くのを見ることになる
止められない
お前たちが置き去りにしたものすべてが
別の時に追いついてくるまでさ

だから車を止めて
道の片側に寄せろ

俺はここで降りるぜ
俺は前へ進む
どこで間違えたかは分かっている
道の途中だ

奴等には黙って立ち去った
計画していたわけじゃない
俺たちは道を外れて流されていたのさ
バンドはもう演奏を始めることが出来なかった

俺たちは深夜勤務をしてきた
おまえたちに俺の動きがわかるかな
製作中のトラブルだったが
リスクは取るだけの価値がある

だから車を止めて
道の片側に寄せろ

エリック・クラプトンと共作した「Fear of Falling」。ゆったりとした曲調ですが、ある女の魅力の虜になり、愛に堕ちて行く恐怖を描いたラヴ・ソングです。


こちらは失恋の歌、「She's Not Mine 」。彼女は高嶺の花だったようで、最初から叶わぬ恋だったことが語られていました。やり切れなさが感じられるロビーのけだるいヴォーカルと少し哀愁を帯びた音が切なく響きます。スティーヴ・ウィンウッドのオルガンも効果的な味わいを醸し出していました。


デュアン・オールマンあるいはデュアン・エディ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、アルバート・キング、フレディ・キング、B.B.キングなどのギター・ヒーローの名が次々と出て来る「Axman」。


去って行った恋人への未練が込められた「Won't Be Back」。エリック・クラプトンとの共作です。


直訳すると「どうすれば千里眼になれるのか」となる表題曲、「How To Become Clairvoyant」。少々不気味なサウンドをバックに、「ベネディクトとの修道女、イシス(古代エジプトの豊穣の女王)、黒人の聖母マリア、魔術の女王、ナイルの女神/彼女は星の動きを読み取れ、詩の秘密を知っていた/そしておまえの頭をかき乱す狂気を見ることが出来た」と歌詞のほうも妖気が漂います。


ロビー・ロバートソンが書く歌詞は意味不明で難解な部分が多く、真意は本人のみが知るといったところでしょう。以前から上から目線が気になっていた人ですが、室内でサングラスを掛け、コートのフードを被った姿は異様であり、「君らに俺の音楽がほんまに分かるんか?」と問いかけているようにも思えました。
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