好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Rolling Stones - Country Honk

 今年はザ・ローリング・ストーンズ結成50周年。サントリーが、ストーンズのアイコンとして有名な“Lips & Tongue"をデザインしたアルコール飲料を発売したり、『レコード・コレクターズ』8月号が、「ローリング・ストーンズ・ベスト・ソングズ 100」と題する特集を組んでいました。拙ブログでも、個人的にお気に入りの曲についてあれこれ世迷い言を述べてきましたが、今回も少しばかり語らせていただくことにします。

レット・イット・ブリードレット・イット・ブリード
(2010/11/24)
ザ・ローリング・ストーンズ

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1. Gimme Shelter
2. Love In Vain
3. Country Honk
4. Live With Me
5. Let It Bleed
6. Midnight Rambler
7. You Got The Silver
8. Monkey Man
9. You Can't Always Get What You Want

 ストーンズの「Honky Tonk Women」と言えば、シングルでリリースされたこのヴァージョンがよく知られています。


 しかし、今回のお題として選んだのは「Country Honk」。1969年発売のアルバム『Let It Bleed』に収録のカントリー風にアレンジされたヴァージョンです。


COUNTRY HONK
さぁ行くぞ
俺はジャクソンのとある酒場に座って
大酒をあおっているところさ
通りでは夏の太陽が照りつける
ジャクソンには俺と情を通じた女がわんさといるんだが、
いくら飲んでもおまえを忘れることが出来ない

場末の酒場の女たちよ
なぁ、おい、俺にホンキー・トンク・ブルースを聴かせてくれよ

ニューヨークでバツイチ女と寝た
俺はその女と一悶着を起こしちまった
その貴婦人ときたら薔薇の花で着飾らせ
鼻をかませて恍惚とさせた

場末の酒場の女たちよ
なぁ、おい、俺にホンキー・トンク・ブルースを聴かせてくれよ

[訳注]
The lady she all dressed me up in roses
She blew my nose and then she blew my mind
その貴婦人ときたら薔薇の花で着飾らせ
鼻をかませて恍惚とさせた

 直訳すると「俺をすっかりバラの花で着飾らせ」という意味になりますが、シングル・ヴァージョンの歌詞では "The lady then she covered me with roses" (貴婦人は俺に薔薇のようなキスマークをつけた)と記されており、同様の意味に解釈したほうが良さそうです。
 次の「鼻をかませて恍惚とさせた」は少々意味不明。"Blew my nose" を直訳すると「鼻をかませて」となりますが、"nose"には男性器の意味があり、ここは皆様の想像にお任せし致します。情事の後に喧嘩し、また色仕掛けで陥落させられるとは。ほとほと男は意志が弱く、頭と下半身が別の生き物であるとつくづく思い知らされてしまいました。ああ、情けなや。

 車の警笛音から始まり、リラックスしたミック・ジャガーの歌声とアコースティック主体のサウンド。シングル・ヴァージョンよりもさらに猥雑なムードを醸し出しています。2006年4月にストーンズが中国公演を行おうとした際、当局から歌詞の内容が槍玉に挙げられ、「Honky Tonk Women」、「Let's Spend The Bight Together」、「Brown Sugar」、「Beast Of Burden」、「Bitch」など5曲が検閲された経緯がありました。性的表現や麻薬を連想させる箇所を指摘されたようです。「Honky Tonk Women」は暗喩、隠喩で煙幕を張っていますが、直接的な表現もあり、あの国では許可されなかったのでしょう。中国の方々の多くはよほどの英語力を備えておられるのかもしれません。

 ストーンズは「Country Honk」をステージで演奏したことがあるのでしょうか。さすがにライヴ映像が見つからなかったので、シェリル・クロウがゲスト参加した「Honky Tonk Women」を宜しければご覧ください。


 元ザ・バーズのグラム・パーソンズ率いるフライング・ブリトー・ブラザーズ(FBB)のヴァージョン。グラムがFBBを脱退したためにお蔵入りしましたが、1974年リリースの編集盤『Honky Tonk Heaven』で陽の目を見ました。グラム・パーソンズ名義の編集盤『Sleepless Nights』(1976年)にも収録されています。
 1968年にバーズがイギリス公演を行った際にストーンズとの親交が深まり、ことにグラム・パーソンズとキース・リチャーズは義兄弟の契りを交わしたかのような親密な関係に発展しました。バーズを脱退し、FBBを解雇されたグラムが、キースのプロデュースでソロ・アルバムを発表するのではという噂が囁かれたこともあります。
 アルバム・ヴァージョン『Country Honk』のレコーディングにはグラムの紹介で、後にFBBのメンバーとなるバイロン・バーラインがフィドルで参加。ソングライティングにもグラムが関わっていたとの話もありました。


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The Rolling Stones - Beast of Burden

 香港映画『燃えよデブゴン』でお馴染みのサモ・ハン・キンポーさん・・・・・・、もとい、我が国の野田佳彦総理が、「Never, Never, Never, Never Give Up」と熱く叫ばれているので、拙ブログも対抗することにしました。今回ご登場いただくのはザ・ローリング・ストーンズの皆様。野田首相がウィンストン・チャーチル元首相の名言を彷彿させる言葉を叫ばれているので、当方はイギリス出身の最高最強のロック・バンドのお力をお借りしたいと思います。取り上げる曲は1978年に発表されたアルバム、『Some Girls』収録の「Beast of Burden」。この曲でミック・ジャガーさんは、「Never, Never, Never, Never, Never, Never, Never Be」と7回も連呼していました。

女たち<デラックス・エディション>女たち<デラックス・エディション>
(2011/12/07)
ザ・ローリング・ストーンズ

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BEAST OF BURDEN
おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
俺の背中は広いけど、ズキズキ痛むのさ
俺はただおまえと愛し合いたいだけなんだよ
おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
何マイルも歩いて足が痛むんだ
俺はただおまえと愛し合いたいだけなんだよ

俺は十分頑丈だろう?
俺は十分荒々しいだろう?
俺は十分裕福だろう?
物事が分からんほど俺の眼は節穴じゃないんだがな

おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
さぁ、家に帰ってカーテンを降ろそう
ラジオで音楽を聴きながら
なぁ、ベイビー、優しく愛しておくれよ

可愛いぜ 本当に可愛いぜ
おまえは魅力的な女さ
可愛いぜ どうしようもなく可愛いぜ
だからさぁ、ベイビー、頼むから愛してくれよ

あのなぁ
俺を通りに放り出してもかまわないんだぜ
裸足のまま放り出してもいい
なんならこの惨めさから放り出してくれ

おまえの憂さぐらい我慢してやるよ
嫌なことは俺に投げつけてくれ
取るに足らぬものとして笑い飛ばしてやるぜ
だが、分からないことがひとつあるんだ
おまえはなんで俺が自分に相応しい男じゃないと言うのか
俺には理解出来ないぜ

もっと荒々しくしてほしいのか 
もっと逞しくなきゃならないのか
もっと裕福じゃなきゃいけないのか
それとも愛情が足りないのか
頼むから教えてくれよ

おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
いやだね いやだね 絶対にいやだね ご免被るぜ
おまえの荷物運搬係の駄馬になんてなりたくないぜ
何マイルも歩いて足が痛むんだ
俺はただおまえと愛し合いたいだけなんだよ

 ローリング・ストーンズのアルバム『Some Girls』はあたかも人生の酸いも甘いも噛み分けたドン・ファンや好色家が、自分の女性遍歴をひとつひとつ思い出しながら告白しているような作品です。純粋無垢な娘から商売女に至るまで、様々な環境に暮らす女性が登場しますが、とりわけこの「Beast Of Burden」は一筋縄でいかぬ女に手玉に取られている様を映し出していました。
 好きな女に利用され、適当にあしらわれていても未練たっぷり。さっさと他の女に乗り換えれば良いと思うのですが、絶世の美人か、それとも秘め事が達者なのか、何とも諦めの悪い男の心情が描かれています。この「Beast Of Burden」がリリースされたのは1978年。活力のあった時代背景のもと、「男の浮気は甲斐性」などといった言葉がまかり通った反面、女性の社会進出が脚光を浴び始め、旧来の男女関係が大きく変化しようとしていました。
 そうした価値観の変容して行く中で、アッシー、メッシー、ミツグくん、キープ男などといった女性に都合良く扱われる男性を表す代名詞が幾つも出現したのは1980年代末から90年代初頭のバブル景気末期の頃。もちろんこれらは日本だけの現象かと思われます。しかし、古今東西、男性は女性に好意を持って近づき、女性は期待させつつも応じない素振りで男性を翻弄し続けてきたと言えるのかもしれません。そして、これだけ尽くしても殆どの男たちは「本命君」にはなれず終い。それ故に、「男はつらいよ」とはよく言ったものです。最高最強の遺伝子を残すという人間の本能の観点に立てば、女性のそんな選択は自然の摂理として仕方のないことなのかもしれません。
 いずれにしても下心丸見えの情けない男の生態を想起させますが、ただこの「Beast Of Burden」の主人公のように体力や野性をアピールしているのはアッシー君たちとの違いが窺えます。
 現代の若い男性は身の回りにいる女性よりもアイドルのDVDを観ているほうが身も心もときめくらしく、「面倒くさい」と言って実際の恋愛を楽しむ傾向がないと聞きました。貪欲さもなければ、向上心にも欠けるといった印象。人間関係で傷つくのが怖いのでしょうか。
 彼氏彼女がいなければ恥ずかしさを覚えたひと昔前は、車がなければ意中の女性をデートに誘うことさせできませんでした。若い人には他人とぶつかり合いながら人生を謳歌してほしいものですが、苦労して成果が上がらず見返りも享受できないのなら引きこもって誰にも邪魔されずに悦に入っているほうが結果的に良いのかもしれないと考えさせられます。

 DVD『Some Girls』に収録された1978年のライヴ映像のようです。


 こちらもライヴ映像ですが、年代は不明です。宜しければご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=UZH1aOZY9Tc

 こちらはアコースティック・ヴァージョン。正式に発売されているのかよく分かりません。詳しい方のご教示が得られれば幸いです。



 ベット・ミドラーが1983年発表のアルバム『No Frills』で秀逸なカヴァー・ヴァージョンを披露しています。今回はミック・ジャガーがゲスト出演したプロモーション映像をご覧ください。

 
 冒頭で野田首相を茶化しましたが、日本で言論・表現の自由が守られているとはいえ、どの辺りが許容範囲なのかは頭を悩ますところでしょう。年末にある有名なヴァラエティ番組においてお笑い芸人の方とアイドルの方がブータン国王夫妻に扮して物真似を行って場内を沸かせたにもかかわらず、親日家として知られるブータン国王夫妻を酷く侮辱したとして、インターネットを中心に波紋が広がっています。その反面、「国王も天皇も同じ人間。この程度の風刺が許されないのではこの国に表現の自由はない」といった趣旨の意見も少なからず見受けられました。
 私はこの番組を見ていなかったので、詳しい内容についてはよく分かりません。ただ娯楽のためなら手段を選ばない風潮には馴染めず、後味の悪さを覚えます。批判する精神や異議申し立ては大切であり、何ら否定されるものではありません。しかし、それらが政治家へ向けてのものならまだしも、皇室や外国の王室を対象にして貶めるかのような価値観は釈然としないものです。ザ・ビートルズの「Her Majesty」に苦笑しながらも。
 さて、野田首相が香港の俳優さんを連想させるかのような書き方をしてしまいましたが、北の彼の国の三代目と容貌に類似したものを感じるなどと言えば誹謗中傷の類いになるのでしょうかねぇ。
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