好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Claudine Longet - THE LOOK OF LOVE

京都は連日体温並みの気温の日々が続いております。こんな状況では暑苦しい音楽を聴くのをやめ、涼しげな歌声と音で癒されるのが一番でしょう。

恋の面影恋の面影
(2002/02/06)
クロディーヌ・ロンジェ

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1. The Look Of Love
2. Man In A Raincoat
3. Think Of Rain
4. How Insensitive
5. Manha de Carnaval
6. I Love How You Love Me
7. Creators Of Rain
8. When I'm Sixty-Four
9. Good Day Sunshine
10. The End Of The World

さて、ご登場を願う方はクロディーヌ・ロンジェ。彼女が1967年に発表した『THE LOOK OF LOVE』を今回のお題としました。暑い夏には彼女のウィスパリング・ヴォイスで涼を取るのが打ってつけです。

前回の記事で取り上げたクリス・モンテス同様、トミー・リプーマがプロデュース、ニック・デカロがアレンジを担当。クロディーヌ・ロンジェにとってA&Mからの3枚目となるこのアルバムもこれまでの2枚と同じく、フレンチ・ポップスとボサ・ノヴァが見事に融合されたA&M風ソフト・ロックを踏襲したアルバムでした。

それではYouTubeの画像・音源を使って全曲を紹介して行きましょう。映画『007カジノロワイヤル』(1967年公開)の主題歌としてお馴染みの「The Look Of Love(恋の面影)」。バート・バカラック、ハル・デイヴィッドの共作です。映画ではダスティ・スプリングフィールドが歌っていました。クロディーヌ・ロンジェのヴァージョンはストリングスのアレンジとブラシでリズムを刻むパーカッションの音色が印象的です。


当時の夫だったアンディ・ウィリアムスとの共演映像です。女優でもあるクロディーヌ・ロンジェの魅力が溢れる演出が窺えました。
http://www.youtube.com/watch?v=Ezd9nUACnLw

ダスティ・スプリングフィールドのヴァージョンです。1967年リリースのサントラ『Casino Royale』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=NNQUxxiwRvc

ワーウィック・ウェブスター作の「Man In A Raincoat」。控えめなブラス・セクションが効果的に使われています。


ファースト・レコーディングはプリシラ・ライトによるヴァージョンです。1955年に全米18位を記録。
http://www.youtube.com/watch?v=alyK8SgUTCc&feature=related

クロディーヌ・ロンジェのアンニュイな魅力が漂う「Think Of Rain」。


アントニオ・カルロス・ジョビン作曲のボサ・ノヴァ、「How Insensitive」。ストリングスとパーカッシヴなリズムが、流れるような雰囲気を醸し出していました。


この曲を取り上げているアーティストは枚挙に暇がありませんが、今回はジョビンとスティングの共演を宜しければお聴きください。1996年にリリースされた『Red Hot + Rio:Pure Listeng Pleasure』に収録。このアルバムはエイズ基金の創設者へのトリビュート・アルバムで、アストラッド・ジルベルト、ジョージ・マイケル、坂本龍一など錚々たるメンバーによるブラジリアン・ポップスのカヴァー集でした。
http://www.youtube.com/watch?v=wseEgn6PM8Q&feature=related

アントニア・マリア作詞、ルイス・ボンファ作曲の「Manha de Carnaval」。映画『Orpheu Negro(黒いオルフェ)』(1955)の挿入歌として知られる曲です。カーニヴァルを思わせる情熱的なオープニングと抑制されたクロディーヌの歌声との対比が興味深く、エンディングには再びエキサイティングな演出がなされていました。こうしたドラマティックな展開は女優でもある彼女にとって相応しいと思われます。


この曲も数多くのアーティストがレコーディングしていますが、以前アストラッド・ジルベルトのヴァージョンを紹介したことがあるので今回はジョーン・バエズのヴァージョンをアップしておきます。1963年リリースの『Joan Baez In Concert, Part 2』などに収録。
http://www.youtube.com/watch?v=Cd_1YLh0aFA

バリー・マン、ラリー・コルバー共作の「I Love How You Love Me」。クロディーヌの品の良い歌声とセリフが心に優しく響きます。


フィル・スペクターがプロデュースしたパリス・シスターズのヴァージョンが1961年に全米5位のヒットを記録していますが、今回はボビー・ヴィントンが68年にリリースしたヴァージョンと聴き比べてくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/watch?v=-KgzoheDZ9Q

スモーキー作の「Creators Of Rain」。フォーク・テイストが漂うバラード曲です。


オリジナルはフォーク・デュオのスモーキー&ヒズ・シスター。1967年リリースの『Smokey And His Sister』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=RR7uJA8QZBo

ビートルズ・ナンバー「When I'm Sixty-Four」。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー共作となっていますが、実際はポールが父親に敬意を払って作った曲とのこと。コミカルな原曲のイメージに忠実ながらもクロディーヌの持つしなやかさが表現されていました。アコーディオンの音色が印象的。彼女のような美しい人なら、64歳になっても大歓迎という御仁が多いのではないでしょうか。


ビートルズのオリジナル・ヴァージョンは1967年リリースの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=i3HAJ4DjMhY

再びビートルズ・ナンバー「Good Day Sunshine」。この曲もレノン=マッカートニー共作とクレジットされていますが、実際は殆どポールのアイデアによって作られた曲で、彼がソロになってもレコーディングしているお気に入りの一曲です。
クロディーヌ・ロンジェのヴァージョンはビートルズのオリジナルに忠実ながらもホーンの音色を始めとして全体的によりユーモラスな仕上がりになっていました。


ビートルズのオリジナル・ヴァージョンは1966年リリースの『Revolver』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=dHTPdbpogRE


シルヴァー・ディー作詞、アーサー・ケント作曲の「The End Of The World」。スキーター・デイヴィスが歌い、全米2位の大ヒットとなった曲です。切ないストーリーが描かれた作品ですが、クロディーヌ・ロンジェの歌唱はさらりとしながらも何か胸をえぐられるものがあります。


THE END OF THE WORLD
何故、太陽は輝き続けるの?
何故、波は岸に打ち寄せるの?
これがこの世の終わりだってことを誰も知らないのね?
あなたが私を愛してくれないから世界の終わりだってことを

何故、鳥は歌い続けるの?
何故、星は天上で光を放つの?
これがこの世の終わりだってことを誰も知らないのね?
あなたの愛を失った時に世界が終わったのよ

毎朝目覚めて、ふと思う
どうして何も変わらないのか
分からない 分からないのよ
どうしたらいつものような暮らしが続いて行くのか

何故、鼓動が私の胸を打ち続けるの?
何故、私の瞳から涙があふれるの?
これがこの世の終わりだってことを誰も知らないのね?
あなたから別れを告げられた時に世界は終わったのよ

スキーター・デイヴィスのヴァージョンは1963年発表の『The End Of The World」に収録。今回はライヴ映像でお楽しみください。
http://www.youtube.com/watch?v=Qgcy-V6YIuI

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Claudine Longet - CLAUDINE

今回は1967年に発表されたクロディーヌ・ロンジェのデヴュー・アルバム『Claudine』を取り上げます。

クロディーヌクロディーヌ
(2002/02/06)
クロディーヌ・ロンジェ

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1. A Man And A Woman
2. Here, There And Everywhere
3. Meditation
4. Tu As Beau Sourire
5. A Felicidade
6. Wanderlove
7. Hello, Hello
8. Sunrise, Sunset
9. Until It's Time For You To Go
10. My Guy

クロディーヌ・ロンジェの略歴についてはお手数ですが、サード・アルバム『LOVE IS BLUE』の記事を参照してください。順序が逆になってしまったようで誠に申し訳ございません。

当時の夫であるアンディ・ウィリアムスとハーブ・アルパート(トランペット奏者でティファナ・ブラスのリーダー。A&Mレコードの設立者のひとりでもある)の勧めもあってA&Mからデヴューすることになったクロディーヌ・ロンジェ。A&Mの名プロデューサーだったトニー・リプーマと看板アレンジャーのニック・デカロという才人に支えられ、クロディーヌのウィスパリング・ヴォイスと称される魅惑的な歌唱が大人のリスナーの支持を得て行きます。ボサノヴァとフレンチ・ポップとアメリカン・ポップスが融合したようなお洒落なサウンドの詰まったファースト・アルバム『CLAUDINE』(1967年発表)は全米11位を記録しました。

1964年に発表されたスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの共演作『Getz/Gilberto』の中で、ジョアンの当時の妻であるアストラッド・ジルベルトが英語で歌った「The Girl from Ipanema」がアメリカで大ヒットを収めました。この頃のアメリカはボサノヴァのブームがわき起こっており、キャノンボール・アダレイの『Cannonball's Bossa Nova』(1962)やポール・ウィンターの『Jazz Meets The Bossa Nova』(1962)など他のジャズのミュージシャンもボサノヴァに特化したアルバムをリリースしていますし、1965年にはセルジオ・メンデスもアメリカに活動の場を移しています。
トニー・リプーマにしてもニック・デカロにしても、フレンチ・ポップやボサノヴァは本来専門外かと思われます。音楽の魔術師と言っても良い彼らはたんにブームに便乗したわけではなく、クロディーヌ・ロンジェのフランス語訛りの英語で囁くような歌声がボサノヴァの雰囲気とよく合うと感じたのでしょう。
でも、決してボサノヴァやフレンチ・ポップに偏らず、クロディーヌ・ロンジェのファースト・アルバムの選曲はヴァラエティに富み、様々なジャンルの楽曲が収録されていました。

それではアルバムから何曲か紹介します。まず、アントニオ・カルロス・ジョビン作のボサノヴァ・ナンバー「Meditation」。アルバムのリリースに先立ってシングル盤として1966年秋にシングル発売された曲で、クロディーヌ・ロンジェが出演したドラマ『Run For Your Life』の主題歌として使われていました。クロディーヌの囁くような歌声がボサノヴァの淡い曲調によく似合っています。


前半はフランス語で歌われておりますので、英語の部分だけの訳詞を掲載しておきます。

MEDITATION (Meditacao)
あなたをとても愛している
私はそれで十分
あなたを待ち続けるわ
空から太陽が落ちてなくなるまで
他に何ができるっていうの
あなたを待ち続ける以外に

あなたが私のもとに戻って来たときの
素敵な生活を思いながら
私は待ち続けるわ
甘い生活を思いながら
あなたが私のもとに戻って来たときの
あなたが戻って来たときの

アストラッド・ジルベルトのヴァージョンは『The Astrud Gilberto Album』 (1965年発表) に収録。アントニオ・カルロス・ジョビンもギターで参加していました。アストラッドの声も甘くアンニュイで透明感がありますが、クロディーヌよりも声質が太く、違った表現力が窺えます。


シタールの音色とストリングスが効果的に使われた「Wanderlove」。1968年に発表した「Classical Gas」というインストゥルメンタル・ナンバーが全米2位を記録し、作曲家、ギタリスト、作家、写真家と多方面で活躍するメイソン・ウィリアムズの作品です。


ラヴィン・スプーンフルの弟分として知られるソップウィズ・キャメルのヒット曲「Hello, Hello」。


ソップウィズ・キャメルのオリジナル・ヴァージョンです。


最後にもう1曲、バフィー・セント・メリー作の「Until It's Time For You To Go」。クロディーヌのフランス訛り英語による台詞が印象的です。バフィ・セント・メリーのオリジナル・ヴァージョンは『Many a Mile』(1965年発表) に収録。多数のアーティストによって取り上げられている曲で、クローディーヌ・ロンジェ『Claudine』 (1967) 、イーヴィ・サンズ『Any Way That You Want Me』(1968)、バーブラ・ストライザンド『What About Today? 』(1969) 、ニール・ダイヤモンドTouching You, Touching Me (1969)、ロバータ・フラック『Chapter Two』 (1970) 、フランソワーズ・アルディ『If You Listen』(1972)、アンディ・ウィリアムス『Love Theme from The Godfather』 (1972) 、 エルヴィス・プレスリー『Elvis Now』 (1972)、ウィリー・ネルソン『City of New Orleans 』(1984) などこの曲が収録されたアルバムは枚挙に暇がありません。


フランソワーズ・アルディのヴァージョンです。


他にもフランス映画『Un homme et une femme(男と女)』(1966年公開)のテーマ曲、『A Man And A Woman』、ザ・ビートルズのナンバー「Here, There And Everywhere」、アントニオ・カルロス・ジョビンによるボサノヴァ 作品でフランス・ブラジル・イタリア合作映画『Orfeu Negro黒いオルフェ』のテーマ曲『A Felicidade』、古いシャンソン「Tu As Beau Sourite」、ミュージカル「Fiddler on the Roof(屋根の上のヴァイオリン弾き)」(1964年初演)でお馴染みの「Sunrise, Sunset」、スモーキー・ロビンソン作でメアリー・ウェルズが歌ったモータウン・サウンド「My Guy」(1964)など興味深い作品が並んでいました。

今回の記事のボーナス・トラックとしてもう2曲紹介します。
橋本淳先生作詞、筒美京平先生作曲による「Love In The Picture」。クロディーヌ・ロンジェのために書かれた曲で、1971年にリリースされた日本編集のベスト盤に収録されていました。私は邦楽に疎いのでよく分かりませんが、日本ではいしだあゆみさんが「絵本の中で」というタイトルで歌っていたそうです。


有名な「五木の子守唄」も録音していました。


MASAさんが、ブログの記事の中でご自分のコレクションであるクロディーヌ・ロンジェのLPを公開されておられました。ご覧くだされば幸いです。

ザ・ビートルズのナンバー、「Here, There And Everywhere」を追加しました。まるで鼻歌を歌っているようなさりげなさに好感を持てます。

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