好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Kenny Rankin - Here In My Heart

ケニー・ランキンさんが6月7日にロサンゼルスの病院にて逝去されました。享年69歳。死因は肺がんによる合併症であると診断されています。
昨年日本国内で旧作が一気に再発されて再び脚光を浴びる中、ニュー・アルバムの制作が進めらているとの情報もありました。突然の訃報に驚くばかりで悲しみの言葉を言い表すことが出来ません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

今回は1997年に発表されたケニー・ランキンの『Here In My Heart』を取り上げました。プライヴェート・ミュージックからの2作目にあたります。

ヒア・イン・マイ・ハートヒア・イン・マイ・ハート
(2008/03/26)
ケニー・ランキン

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1. Day in the Life of a Fool
2. Life in the Modern World
3. Puzzle of Hearts
4. Those Eyes
5. Lover's Touch
6. Stay
7. A Slight Infatuation
8. I've Just Seen a Face
9. This Happy Madness
10. Even You and I
11. Come Rain or Come Shine
12. Art of Survival
13. Here in My Heart

ジャズやボザノヴァ風のアレンジはケニー・ランキンの得意とするところでしたが、1997年発表の本作はブラジル音楽に真正面から取り組んだ作品と言えるでしょう。
それでは、作者のルイス・ボンファ自らがギターを弾き、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスが参加した「A Day In The Life A Fool」(「Manha de Carnaval ~ 黒いオルフェ」の英語版)、ポール・ウィリアムスとの共作「A Lover's Touch」、ビートルズのカヴァー「I've Just Seen A Face」、オリジナル作品でアルバムのタイトル曲「Here In My Heart」の4曲をお聴きいただけたら幸いです。なお、3曲目以降は面倒をおかけするようで誠に申し訳ございませんが、一旦ブラウザの更新ボタンを押してから改めて選曲し直してください。


Discover Kenny Rankin!


A DAY IN THE LIFE OF A FOOL
愚かに暮らす一日
悲しく長く孤独な一日
私は街を歩く
こちらに向かって駆け寄る君に
偶然会えればよいのに

君の家のすぐそばで立ち止まる
もう君はそこにいないのに
仕方なく自分の部屋に戻り
薄暗い中で
私は別れの涙に暮れる

君が戻って来るまで
そんな風に過ごすのだろう
毎日を愚かに暮らすのだ


このアルバムにはイヴァン・リンスの作品が4曲( 「Life in the Modern World」、「A Slight Infatuation」、「Even You and I」、「 Art of Survival」)、ジャヴァンの「Puzzle of Hearts」、アントニオ・カルロス・ジョビンの「This Happy Madness」、サンバ風にアレンジされたスタンダード・ナンバー「Come Rain Or Come Shine」などが収録されていました。また、「Lover's Touch」を共作したポール・ウィリアムスとの交友関係が少々意外に思えます。

私が彼の名前を知ったのがいつだったかはよく憶えておりません。ボブ・ディランの『Bringing It All Back Home』でギタリストとして参加していたのを目にしておりましたが、とくに気に留めることはありませんでした。それから数年が経ってAORのシンガーとして彼が注目を浴びていた頃にようやく興味を持った次第です。彼のヴェルヴェット・ヴォイスと称される優しい声、ジャジーで洗練されたアレンジにたちまち魅了されました。
今回は多くを語りません。皆様がケニー・ランキンの音楽を聴き、何を感じ、どのようなメッセージを受け取るかが彼への供養になると思うからです。

このアルバムからの楽曲の映像がYouTubeにはないようです。ブラジル音楽風の曲ではないので誠に申し訳ありませんが、代わりに2004年頃のライヴ映像をお楽しみください。曲は『MIND DUSTERS』(1967年発表)に収録の「Peaceful」です。


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kenny Rankin - Professional Dreamer

春がよく似合うアーティストを何人か思い浮かべているとケニー・ランキンの名前が頭の中をよぎりました。別にいつ聴いても良いのですが、彼はこの季節にぴったりの雰囲気を持った人だと思います。
さて、今回紹介するのはケニー・ランキンが1995年に発表した「Professional Dreamer」です。彼は優れたオリジナル作品を作る一方、他人の楽曲を好んで取り上げ自分流にアレンジし、その多くはジャジーで洗練されたアレンジを施して原曲のまた違った魅力を引き出すことにも長けていました。このアルバムもオリジナルはただ1曲。ほかは全てジャズ・スタンダードという内容です。

まず、コール・ポーター作詞・作曲であまりにも有名な「You'd Be So Nice To Come Home To 」をお聴きください。もともとは1943年にミュージカル映画『Something To Shout About』の主題歌として書かれた作品で、同年にダイナ・ショアの歌でヒットしました。日本ではクリフォード・ブラウンのトランペットをフィーチャーしたヘレン・メリルのヴァージョン(1954年録音)のほうががよく知られているようです。



You'd Be So Nice To Come Home To
君が待っていてくれるのなら家に帰るのもさぞかし嬉しい
そよ風が空高く子守唄を歌うあいだ
暖炉の側で君と過ごせたら本当に素敵だろう
俺が欲しいのは君のすべて
凍てつくような冬の星空の下でも
燃えるような8月の月の下でも
家に帰り君を愛せるのならさぞ嬉しく
天国にいるほどの喜びだ



続いては「More Than You Know」です。エドワード・エリスキュー、ビリー・ローズ、ヴィンセント・ユーマンスの3人によってミュージカル『Grate Day』(1929年初演)のために書かれた作品。カヴァーしたアーティストはペリー・コモ、ビリー・ホリディ、エラフィッツ・ジェラルド、カーメン・マクレエ、フランク・シナトラ、ダイナ・ワシントン、ローズマリー・クルーニー、シェール、スモーキー・ロビンソンと枚挙に暇がありません。ちょっと変わったところでは1989年公開の映画『The Fabulous Baker Boys 邦題:恋のゆくえ)』の中で、主演のミシェル・ファイファーがこの曲を歌うシーンがあるそうです。


YouTubeにはさらにこのアルバムの収録曲からの音源が2曲ありました。まず、「My One And Only Love」。ロバート・メリン、ガイ・ウッドの共作で、1953年にフランク・シナトラがヒットさせています。リッキー・リー・ジョーンズが1991年発表の『Pop Pop』の中で、カーリー・サイモンも2005年発表の『Moonlight Serenade』においてカヴァーしていました。


そして、「Blame It On My Youth」。1934年にエドワード・ヘイマンとオスカー・レヴァントが書いた作品で、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、カーメン・マクレエ、クリス・コナー、キース・ジャレットなど多くのアーティストに歌われ、演奏されて来た曲です。


今回はYouTubeの映像だけで済まそうと思ったのですが、やはり1曲アップすることにしました。曲はアルバムの中でケニーの唯一のオリジナル「How Can I Forget (Song For Margo)」です。並みいるスタンダード・ナンバーと相対しても、決して引けを取らない楽曲に仕上がっています。


笑みを浮かべたような穏やかな表情が印象的です。ケニーの品のある歌声が春風のように爽やかな1枚でした。
プロフェッショナル・ドリーマープロフェッショナル・ドリーマー
(2008/03/26)
ケニー・ランキン

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