この冬の京都は雪の舞う日があったものの積もることがありませんでした。今さら雪だるまを作ったり雪合戦に興じる年齢でもなく、積雪はご免被りたいというのが本音です。ところが、今朝起きてみるとうっすらと雪化粧。すぐに溶けて流れる淡雪ならば交通機関に支障を来すこともなく、風情が感じられるといったところでしょうか。
さて、今回は拙ブログとリンクを結んでいただいているPurple_Hazeさんの記事に触発されてジャクソン・ブラウンに登場していただきました。取り上げる曲は「The Late Show」。1974年に発表された『Late For The Sky』に収録されていた曲です。
1. Late for the Sky
2. Fountain of Sorrow
3. Farther On
4. The Late Show
5. Road and the Sky
6. For a Dancer
7. Walking Slow
8. Before the Deluge
マグリットの絵画を連想させる写真に黒い縁取りがされたジャケット。光と影が交錯する様子は「死と再生」がテーマとされるこのアルバムを象徴するものでした。さらに至福の状態を表す「空」と人生の苦悩の隠喩である「道」がイメージとしてアルバム全体に繰り返し登場し、これらはその後もジャクソン・ブラウンの作品を形作る重要な要素となっています。
THE LATE SHOW
皆が俺の幸運を祈ってくれる
本気かどうかは分からないけれど
たぶん「調子はどうだい?」ってぐらいのつもりなのだろう
そのほうが気を使わなくてすむからね
でもそんな時、君がどこかで真の友人に出逢えたなら
他人は突然いとも簡単に利用しようとする
ものごとをはっきりと受けとめることは難しい
完璧な愛を夢見ることなく
現実を期待して待っている
高潔な意志を持ち続けていても
知らない誰かに心を奪われるだろう
(たぶんね)
君と同じような寂しい人と会うかもしれない
(時々見えない)
彼は君に理解してもらおうと思っているかもしれない
(言葉がゆっくりと語られそう)
君自身が空しさを乗り越えられた時に
なぜ話し合おうとするのか
分からないと思ってしまうことだってある
俺はずっと以前にそんな気持ちを味わってきたぜ
(ずっと以前に)
もうそんな悪循環はたくさんだ
終わりが垣間見えるよ
なれ合うような付き合いもあるよと声が聞こえる
友だちを見つけられるまでは
人が笑う声と騒音の中で君を見つけた
君は兵隊や若い男たちと話していた
彼らが疲れた笑顔の君に向き合う間
俺ははっきり分かったんだ
今まで君のような瞳を持つ人を
求めていたってことを
(君のような瞳を持つ人を求めて)
そして今、君に何て言っていいのか分からず
座り込んでいる
(君にも分かったかもしれない)
言葉をかけて君を怖がらせてしまうのが嫌なんだ
(まやかしがふと出て来る)
誰も自分の気持ちを語ろうとしない
夢や笑い声で飾り立てることなしに
さもなければ俺には耐えられない
ほら 君は誰も住んでいない家の窓辺に立っている
俺はその向かい側の車の中にいる
(早い話が)
シヴォレーの古い型だ
(取りあえず)
暖かく風の強い日
君は悲しみを袋に詰める
明日はゴミ収集人がやって来る日
歩道の縁にそれを置き
俺たちは旅立とう
この歌は四つの場面で構成されていました。一幕目であまたにある口先だけの心ない関係よりも、ひとつの真の友情がどれだけ尊いかが語られ、二幕目はそんな友情に心を開く一方で、完璧な理想を追い求めることがどれだけ障害になっているかを悟ります。三幕目は賑やかな社交の場で理想の人を見つけながらも見つめるしかない状況が表され、第四幕で空しさが漂う家を出て、悲しい思い出を袋に詰めて街角のゴミ置き場に捨て去り、二人が新たな決意を持って旅立つという情景で幕が閉じられました。ドアの閉まる音とシヴォレーのエンジン音が印象的です。なお、三幕目の理想の女性はジャクソン・ブラウンの最初の妻フィリスだと思われ、二人の出会いのエピソードが描かれているようです。
理想の相手を追い求め、出逢った相手と恋愛関係に陥ったものの次第にお互いの心が離れて行き、現実を見つめ傷ついた挙げ句の果てに別々の道を歩むという経験をした人は少なくないと思います。思いの大小に関わらず。ジャクソン・ブラウンのこのアルバムには誰もが通過しなければならないこうした大人になることの重みが描かれており、そのことが人々の共感を呼び支持を集める所以となっているのでしょう。
この曲はLPではA面のラストである4曲目にあたります。Purple_Hazeさんがアルバムに収録された八曲が組曲のように統一された印象を持つとおっしゃるように、本来ならば恋愛関係の終末という深い悲しみの込められたタイトル曲「Late For The Sky」から順番に聴きながら展開を味わっていくのが正しいのかもしれません。
2008年のライヴ音源です。ブログへの貼り付けが無効ですので、下記のURLをクリックしてお聴きくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/watch?v=lwkS-8rxEWc
音声、画像ともに難があり恐縮ですが、2009年8月2日のライヴ映像です。
さて、今回は拙ブログとリンクを結んでいただいているPurple_Hazeさんの記事に触発されてジャクソン・ブラウンに登場していただきました。取り上げる曲は「The Late Show」。1974年に発表された『Late For The Sky』に収録されていた曲です。
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1. Late for the Sky
2. Fountain of Sorrow
3. Farther On
4. The Late Show
5. Road and the Sky
6. For a Dancer
7. Walking Slow
8. Before the Deluge
マグリットの絵画を連想させる写真に黒い縁取りがされたジャケット。光と影が交錯する様子は「死と再生」がテーマとされるこのアルバムを象徴するものでした。さらに至福の状態を表す「空」と人生の苦悩の隠喩である「道」がイメージとしてアルバム全体に繰り返し登場し、これらはその後もジャクソン・ブラウンの作品を形作る重要な要素となっています。
THE LATE SHOW
皆が俺の幸運を祈ってくれる
本気かどうかは分からないけれど
たぶん「調子はどうだい?」ってぐらいのつもりなのだろう
そのほうが気を使わなくてすむからね
でもそんな時、君がどこかで真の友人に出逢えたなら
他人は突然いとも簡単に利用しようとする
ものごとをはっきりと受けとめることは難しい
完璧な愛を夢見ることなく
現実を期待して待っている
高潔な意志を持ち続けていても
知らない誰かに心を奪われるだろう
(たぶんね)
君と同じような寂しい人と会うかもしれない
(時々見えない)
彼は君に理解してもらおうと思っているかもしれない
(言葉がゆっくりと語られそう)
君自身が空しさを乗り越えられた時に
なぜ話し合おうとするのか
分からないと思ってしまうことだってある
俺はずっと以前にそんな気持ちを味わってきたぜ
(ずっと以前に)
もうそんな悪循環はたくさんだ
終わりが垣間見えるよ
なれ合うような付き合いもあるよと声が聞こえる
友だちを見つけられるまでは
人が笑う声と騒音の中で君を見つけた
君は兵隊や若い男たちと話していた
彼らが疲れた笑顔の君に向き合う間
俺ははっきり分かったんだ
今まで君のような瞳を持つ人を
求めていたってことを
(君のような瞳を持つ人を求めて)
そして今、君に何て言っていいのか分からず
座り込んでいる
(君にも分かったかもしれない)
言葉をかけて君を怖がらせてしまうのが嫌なんだ
(まやかしがふと出て来る)
誰も自分の気持ちを語ろうとしない
夢や笑い声で飾り立てることなしに
さもなければ俺には耐えられない
ほら 君は誰も住んでいない家の窓辺に立っている
俺はその向かい側の車の中にいる
(早い話が)
シヴォレーの古い型だ
(取りあえず)
暖かく風の強い日
君は悲しみを袋に詰める
明日はゴミ収集人がやって来る日
歩道の縁にそれを置き
俺たちは旅立とう
この歌は四つの場面で構成されていました。一幕目であまたにある口先だけの心ない関係よりも、ひとつの真の友情がどれだけ尊いかが語られ、二幕目はそんな友情に心を開く一方で、完璧な理想を追い求めることがどれだけ障害になっているかを悟ります。三幕目は賑やかな社交の場で理想の人を見つけながらも見つめるしかない状況が表され、第四幕で空しさが漂う家を出て、悲しい思い出を袋に詰めて街角のゴミ置き場に捨て去り、二人が新たな決意を持って旅立つという情景で幕が閉じられました。ドアの閉まる音とシヴォレーのエンジン音が印象的です。なお、三幕目の理想の女性はジャクソン・ブラウンの最初の妻フィリスだと思われ、二人の出会いのエピソードが描かれているようです。
理想の相手を追い求め、出逢った相手と恋愛関係に陥ったものの次第にお互いの心が離れて行き、現実を見つめ傷ついた挙げ句の果てに別々の道を歩むという経験をした人は少なくないと思います。思いの大小に関わらず。ジャクソン・ブラウンのこのアルバムには誰もが通過しなければならないこうした大人になることの重みが描かれており、そのことが人々の共感を呼び支持を集める所以となっているのでしょう。
この曲はLPではA面のラストである4曲目にあたります。Purple_Hazeさんがアルバムに収録された八曲が組曲のように統一された印象を持つとおっしゃるように、本来ならば恋愛関係の終末という深い悲しみの込められたタイトル曲「Late For The Sky」から順番に聴きながら展開を味わっていくのが正しいのかもしれません。
2008年のライヴ音源です。ブログへの貼り付けが無効ですので、下記のURLをクリックしてお聴きくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/watch?v=lwkS-8rxEWc
音声、画像ともに難があり恐縮ですが、2009年8月2日のライヴ映像です。



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